

入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者4人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。

vol.01
入社26年目 計量が苦手な山田の場合
『かにかまベーコン卵炒飯』
ちくわとか、かにかまとか、練りものが好きなんですよね、私。なんでなんだろうって考えてみたんですけど、きっとそれは、私が香川県(うどん県)出身だから。うどん県では、「うどんのトッピングに練りもの」って当たり前のことだったし、朝に昼に晩に、何ならおやつに練りものをオンしたうどんを食べてましたから(笑)。巨大なちくわ天とか、うどん県名物の「天ぷら」という名のかまぼことか、まさに私のソウルフードなんですよね、練りものは・・・・・・。
というわけで、うちでは、ちくわとかにかまは例外なしに常備が前提。とりあえず冷蔵庫に、かにかま、ベーコン、卵がある。冷凍庫には冷凍ごはんがある。その日の朝、納豆の薬味にしようと多めに刻んだ万能ねぎがある。じゃあ、炒飯ができるやって感じで休日のお昼にパパっと作ったのがこの『かにかまベーコン卵炒飯』なわけです。ちなみに炒飯の脇に添えたきゅうりの辛子漬けと、うりと煮干しの甘酢漬けは、実家の母から宅急便で送られてきた「母の味」。いくつになっても同じものが作れる気がしない料理上手の母のおかずと、娘のテキトー炒飯の共演。互いに混ざり合ってもケンカしない絶妙の味の調和を感じ取ったのか、わが家のもう一人(夫のこと)、あっという間に完食(はええ・汗)。今日もごちそうさまでした(笑)。
オレぺの中の人のうちごはんレシピ
『かにかまベーコン卵炒飯』

材料(山田基準で2人分)
- かに風味かまぼこ 4本くらい
- ベーコン(ハーフ) ぜいたくに8枚くらい
- 卵 2個
- 万能ねぎの小口切り 3つまみくらい
- なくても平気なブロッコリースプラウト 1パック
- レンチン解凍したご飯 250~300gくらい
- サラダ油 塩 こしょう しょうゆ
作り方
- かにかまはぶつぶつ切る。ベーコンは幅5mm~1cmくらいに切る。卵は溶きほぐす。ブロッコリースプラウトは根元を切る。
- フライパンに油をひかずにベーコンを入れ、あんまりさわらないようにして両面を焼きつけ、カリカリになったらいったん取り出す。フライパンをペーパータオルでさっと拭いてサラダ油大さじ1くらいを入れる。中火で熱し、油が十分あったまったら、溶き卵を流し入れてぐるっとかき混ぜる。
- 卵が固まらないうちにご飯を投入し、塩、こしょう各適宜をふって、卵をご飯にからめるようにしながら炒める。ご飯がまあまあほぐれたら、ベーコン、かにかま投入。さらに炒める。
- しょうゆ小さじ1くらいを鍋肌から回し入れ、ガガっと手早く炒め、味をみて塩、こしょう各適宜で味をととのえる。最後に万ねぎ、ブロッコリースプラウトを加えてざっと混ぜたら完成。

- Editor No.01 山田かおり(通称・山先輩)
- 大学卒業後、1994年にオレンジページに入社。料理にも編集にもまるで興味がなかったのに、オレンジページ編集部に配属。料理編集者の道を歩み始める。以来ずーっと料理企画を担当。料理編集者でありながら、計量と甘いものが苦手という変わりだね。プライベートではプロレスと酒をこよなく愛し、夫と愛猫1匹、リクガメ夫妻と暮らす。
山田のうちごはんレシピ、
こちらにもあります。
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