
栗原友家の『ポークハンバーグ』は「語ることがないほど簡単!」。ふっくら、おうちでしか食べられない味わい。

ビーフハンバーグはお店で食べるイメージ。ごちそう感があって、お店ならではの手のこんだ味が食べられますよね。だから、ハンバーグを家で作るならポークかしら? ということで、わが家ではポークハンバーグが定番になりました。
簡単すぎて語るポイントがないほど……。でも、味つけはマスタードクリームソースだから、寂しいなんてことはまったくなく、家でしか食べられない大好きな味。しかも、これがご飯にも合うんです。ぜひ、YouTubeチャンネル『クリトモ式』とあわせて見てください。

つなぎは卵だけ。
肉400gに卵1個の割合でふんわり!

ハンバーグのつなぎにはパン粉や小麦粉を使うのが定番ですが、わが家のハンバーグは卵だけ。ただし、肉が多すぎると堅くなったり割れたりしやすくなるので、肉400gに卵1個の割合がベスト。この割合でふんわり仕上がる!
水はたっぷり加えてふっくら蒸し焼きに。
溶け出した肉汁をソースのうまみに!
ハンバーグの両面に焼き色がついたら、水を加えて蒸し煮にします。これで、中は生焼けだった……という失敗はナシ。おまけに溶け出した肉汁はソースのうまみになるし、しっとりふんわり仕上がるので、いいことずくめです!
『ポークハンバーグ』のレシピ

材料(4人分)
〈たね〉
豚ひき肉……400g
玉ねぎ……1/2個
卵……1個
白こしょう…3ふり
塩……小さじ1/2強
〈ソース〉
生クリーム……1カップ(200ml)
粒マスタード……小さじ2
塩……ふたつまみ
油(米油、オリーブオイルなど好みの油)
作り方
(1)
たねを作る。玉ねぎはみじん切りにしてボールに入れる。ひき肉、卵、塩、白こしょうを加え、少し粘りが出るまで手で混ぜ合わせる(粘りの目安は動画でもチェック!)。
(2)
フライパンに油を薄くひく(肉から脂が出るので油は少なくてOK!)。(1)を4等分にして、それぞれまるく平たい円形にまとめ、真ん中をへこませてフライパンに並べ入れる。
(3)
中火にかけ、少し焼き色がついてきたら裏返し、水1/2カップ(100ml)を加える。ふたをして、弱火から中火で10分ほど蒸し焼きにする。ふたを取ってかるく水分をとばしたら火を止め、ハンバーグをバットに取り出す。
(4)
(3)の蒸し汁が残ったフライパンでソースを作る。生クリームを加えて中火にかける。表面がふつふつとしてきたら弱火にして、粒マスタード、塩を加える。少しとろみが出てきたら、ハンバーグを戻し入れて、ソースをからめる。器に盛り、好みで焼いたかぶなどを添える。
蒸し汁に肉や玉ねぎのかけら、アクが少しぐらいあってもOK。最終的にソースになじむので気になりません(お客さまに出すときは取り除いています!)。
隣のフライパンではつけ合わせのかぶを焼いていました。白いクリームソースに添えるとかわいいんです。
>>「向いてると思う。トモは料理上手だよ」。母・栗原はるみの言葉で料理の道へ。栗原友さんインタビュー
栗原友
愛称は「クリトモ」。母は料理家の栗原はるみさん、父は元キャスターの故・栗原玲児さん。弟の心平さんも料理家。築地の鮮魚店「クリトモ商店」を営む傍ら、スーパーオオゼキの顧問としても活躍。著書に『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』(プレジデント社)など。
Youtubeチャンネル「クリトモ式」
▶https://www.youtube.com/@user-fv7kn8mv7h

料理・スタイリング/栗原 友 撮影/富森 浩幸 編集・文/藤岡 操