柿の季節がやってきました。わが家では、堅い柿派と少し柔らかい柿派に分かれますが、いずれにせよ、好みの堅さで食べられるのはほんの一瞬。気づけば柔らかくなり、堅い柿派が悔しがるというのがお決まりの光景です。
その点、干し柿は安定感抜群。やさしい甘みがギュッと詰まり、堅い派、柔らかい派のせめぎ合いもありません。
とはいえ、干し柿をそのまま食べるのもなんとなく味気ないな……と思っていた数年前のある日、SNSで「干し柿のみりん漬け」なるものを教えていただきました。これがめちゃうま! 1週間ほどおいてなじんでくると、黒糖のようなこくが出てくるから驚きです。シナモンなどのスパイスを加えて仕込めば、さらにおしゃれな味わいに。大人のおやつはもちろん、お酒のお供にもぴったり!
さらに数カ月おくと、みりんはとろ〜り濃厚になり、もはやリッチなシロップに。寒い日には、このみりんを濃いめのお湯割りにすると体がポカポカに温まる! すっかりわが家の秋〜冬の定番となりました。
『干し柿シロップ(みりん漬け)』のレシピ
材料(作りやすい分量)
干し柿……適宜
本みりん…適宜(柿がつかる量)
シナモンスティック(お好みで)……1本
作り方
(1)清潔な密閉容器に干し柿を入れ、柿全体がつかるまで本みりんを加える。好みでシナモンスティックを加えて5日以上おく。
※本みりんはアルコールを含みます。子どもが食べる場合は、みりんを一度煮立たせてアルコールをとばしてから使用してください。
※常温で3〜4カ月保存できます。保存期間が長くなると果肉が引き締まって、よりみっちり濃厚な味わいになります。
操さんおすすめアレンジ1
「クリームチーズと合わせてワインのお供に」
焼いたパンにクリームチーズを塗り、干し柿のみりん漬けをちぎってのせてワインのおつまみに。パンにもこっくりとしたみりんがしみ込んで大人の味わい。クリームチーズの酸味がよく合います。
おすすめアレンジ2
「ミルクアイスにかけて大人のデザートに」
香りのついたバニラアイスより、ミルクアイスのほうが好相性。みりんをたっぷりかけて、アイスとからめながら食べると最高!
次回は「ライスペーパーで作る大根餅」です。お楽しみに!