コロナ規制が緩和され、今年のお盆休みは久しぶりに帰省したという人も多いのではないでしょうか。その際に、
実家が以前に比べて「物が多くなった」「出しっぱなし、置きっぱなしが増えた」と感じたら、片づけを始めるサインです。
「33トン断捨離しました」高橋真麻さん〈実家の片づけ〉インタビューただし、子どもが勝手に行うのはNG。実家の片づけはあくまで親が主人公です。
みずから積極的に取り組んでもらうために、さりげなくリードしてあげることが大切。そこで押さえておきたいのが、下記の〈心得3カ条〉です。
心得1.ネガティブなワードは使わない
◇高齢者、終活、無駄といった言葉はNG
子どもは親に片づけを促す際、「もう年だから」「そろそろ終活の準備を」など、年齢を理由にしがち。一方、親はその言葉にカチンときて、「年寄り扱いしないで!」と憤り、片づけスイッチがオフに。また、親は「無駄」「不要」「捨てて」という言葉を使われると、自分の人生を否定されたように感じてしまうので、「仕分ける」「納める」といった言葉に置き換えるようにしましょう。
心得2.親の気持ちに寄り添う
◇親を心配したり、共感を得られるように接する
物であふれた実家も、親にとっては見慣れた風景。子どもからは散らかって見えても、親はそう思っていないこともあります。たとえば、廊下や階段に雑然と置かれた荷物を片づけてもらいたいなら「危ないから片づけて!」と叱るのではなく、「物を整理するとつまずく危険が減るよ」と心配する言葉をかけたり、子どもが住む家も引き合いに「最近、地震が多いから、お互い通路は片づけておくと安心だね」と共感を得られるような接し方をして。
心得3.〈捨てない片づけ〉も提案してみる
◇リサイクルや寄付で手放すことが楽に!
まだ使えるものを捨てることは「もったいない」と感じるのが親世代。しかし、「だれかに使ってもらえる」と思えば、抵抗感がなくなり、物を手放しやすくなります。たとえば状態がいいものは、リサイクルショップに持っていったり、ネットオークションや売買サイトに出品するといった方法も。そこで引き取ってもらえなかったり、買い手がなかなかつかなかった場合は、「欲しい」という親類や友人に譲るよう提案してみましょう。
実家の片づけをする最大のメリットは、親が快適・安全に暮らせること。部屋が整理されると物が管理しやすくなり、生活も快適に。空間がすっきりすることで掃除も楽になって、清潔に暮らすことができます。
まずは上手な声がけから始めてみましょう!