二人暮らしになったら、食材の消費量がネックに
ついこの間まで、食べざかりの息子さんお二人と旦那さんとの四人暮らしだった上田淳子さん。
25年ぶりの二人での食事で、特に驚いたのが、
食材を使う量。当たり前のように、キャベツは1個、大根は1本買いだったのが、なかなか使いきれずに何日も残ってる! なんてことがしばしば。毎日の料理の大幅なシフトダウンが必須になったのだそう。
めんどうな下ごしらえは一度で済ませるのが上田家流
下ごしらえに時間のかかる野菜や肉は、
一度にたくさん仕込み、3品に展開させるのが上田家流。食材のいたみに神経質にならなくてすむ冬は特に大活躍するんだとか。
必ず作るのは、肩ロース肉のゆで豚。昔は豚バラ肉を使っていたそうですが、今は脂はほどほどの肩ロース肉がちょうどいいとのこと。ポイントは、かたまりの豚肩ロース肉に塩をすり込み、冷蔵庫で1~3日置くこと。そうすると、浸透圧の関係で豚肉から余分な水分が抜けてうまみが凝縮されるんです。そうしたら弱火でじっくりゆでて
アレンジ自在な「ゆで豚」を作ります。
このゆで豚を、まずは野菜やキムチなどと一緒に
『ポッサム』として食べるのが上田家流。基本のポッサムのレシピをまずはご覧ください。
『ポッサム』のレシピ
材料(2人分)豚肩ロースかたまり肉……2 本(800g~1㎏)
ねぎ(青い部分)……1本分
サンチュ……適宜
えごまの葉……適宜
塩……小さじ2~大さじ1弱(肉の重量の1.5%)
みそだれ
コチュジャン……大さじ1
白いりごま……小さじ1
ごま油……小さじ1
作り方(1)
豚肉は好みでたこ糸で形をととのえ、塩をすり込む。保存袋に入れて冷蔵庫で1~3日置く。
(2)
鍋に(1)、ねぎ、水をひたひたに入れて中火にかけ、煮立ったらふたはせず弱火で50分ほどゆでる(途中で一度上下を返す)。
そのままさます。
(3)
1本をゆで汁から取り出し、食べやすく切る。残りの豚肉とゆで汁はとっておく。器にサンチュ、えごまの葉をのせ、豚肉を盛り、混ぜ合わせたみそだれを添える。
2日目以降は
刻んで炒めものにしたり、
ゆで汁を使ってスープにしたり
3日目はポン酢漬けにしたりと、
簡単リメイクを施して食べるのが、二人暮らしにはちょうどいい運用方法。大好きなおかずばかりなので、同じ食材が3日続いても食べ飽きずに、むしろ「明日はあの食べ方だね!」と、次の日が待ちどおしくなるのだとか。
一度作ってたら3度味わえるのは、かなり負担が減りますね。二人暮らしならずとも、このテクニックはフル活用したい! ぜひぜひ作ってみてください~!
(
『今さら、再びの夫婦二人暮らし』より)
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