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【イチからわかる腸活】クリーミーな自家製ヨーグルトを作るのにおすすめの牛乳は?

2022.09.12

写真提供/PIXTA

※この記事は、東北大学名誉教授の齋藤忠夫先生の監修のもと、作成したものです。

腸活に効果的と言われる〈ヨーグルト〉は、自宅でも作ることができる発酵食品
せっかく作るなら、クリーミーでおいしく、健康効果の高いヨーグルトにしたいですよね。

ということで今回は、ヨーグルトを作る際に役立つ知恵をご紹介!

乳酸菌と機能性ヨーグルト研究のエキスパート、東北大学名誉教授の齋藤忠夫先生にお伺いしました。

手作りヨーグルトの健康効果と、おいしく作るコツが知りたい!

健康効果の高いヨーグルトを作りたいとき、思い浮かぶのは「機能性ヨーグルトを種菌にしてホームメイドした場合、機能性乳酸菌の効果はあるの?」という疑問。

「尿酸値を下げる、肥満を防止するなど、特殊な機能性ヨーグルトに含まれる乳酸菌の機能を自宅で再現することは、残念ながら難しいといえるでしょう。

しかし、〈整腸作用〉や〈便秘改善〉の効果は、どのヨーグルトを種菌にした場合も確実に得られます。また、〈花粉症を軽減する〉、〈免疫機能を整える〉などの効果は、ある種の乳酸菌にも期待できるでしょう」(齋藤先生)

通常、市販のヨーグルトにはブルガリクス菌とサーモフィラス菌という2つの乳酸菌が基本的に入っており、加えて他の乳酸菌やビフィズス菌が使われています。

自宅のヨーグルトメーカーを用いて、市販品と全く同じものはできません。
その理由は、ヨーグルト中には4~5種類の善玉菌をブレンドしているヨーグルトもあり、まったく同じ菌数割合(比率)を再現することは、その道の専門家でも難しいとされているからです。


でも、がっかりしないで!
市販品と同様に、クリーミーで風味が豊かなヨーグルトを再現することはできるんですよ!

ヨーグルトを失敗なく、おいしく作るには、乳脂肪成分が含まれている「成分無調整牛乳」を使うのがコツ♪

牛乳の中の酸素を窒素ガスにより取り除く処理 をしている牛乳を選ぶと、乳酸菌が増殖しやすいんです。私は、明治や森永の『おいしい牛乳』をおすすめします。

ただし、酸素が苦手なビフィズス菌は空気にふれると死んでしまうものが多いため、自家製で作ることがなかなかできません。私は長年にわたって、自家製ヨーグルトを毎日食べていますが、ビフィズス菌入りヨーグルトだけは市販品を購入しています」

ちなみに、「カスピ海ヨーグルト」は、自宅でも室温で作ることができ、あまり乳酸ができないタイプの乳酸菌を使っているため、白カビの混入に気がつかないこともあります。
食品衛生管理のためにも、1カ月に1回程度は「種菌」を新しくすると安心ですね。


さて、これで〈自家製ヨーグルト〉の腸活効果や、おいしく作るコツが分かりましたね!
思い通りのヨーグルトが作れず悩んでいたかたも、この機会にぜひチャレンジしてみて。


教えてくれたのは……
齋藤忠夫(さいとう ただお)先生

東北大学大学院農学研究科・名誉教授。オエノンホールディングズ株式会社・社外取締役。アジア乳酸菌学会連合(AFSLAB)フェロー。日本農芸化学学会(JSBBA)フェロー。日本酪農化学学会(JDSA)顧問。これまでに、さまざまな機能性ヨーグルトを世に送り出してきた乳酸菌研究および機能性ヨーグルト研究のエキスパート。著書に『ヨーグルトの事典』(朝倉書店)など多数。

※この記事は、会員サイト「オレンジページサロンWEB」(サービス終了)の掲載記事を再編集したものです。


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監修/内藤裕二 構成・文/大石久恵 写真提供/PIXTA

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