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オレペの中の人が実践! やってみた、防災食のススメ

2022.04.28

こんにちは。
オレンジページの高山です。
突然ですが、みなさん、防災食ってご存じですか?
停電や災害などの非常時に食べる保存食のことです。
おうちに備えていますか?

防災意識があまり高くない私ですが、このたび、防災食の食べ比べをしました。
個人の感想100%ですが、感じたことをまとめました。
よかったら、読んでください。

今回、挑戦した理由は以下の2つです。

●家に防災食をほとんど用意していない
●非常時でもおいしい食事ができれば、活力がわきそうだから食べ比べておきたい


食べ比べですので、いろいろな種類を取り寄せました。




せっかくなので、非常時と同じ状況で食べ比べようと、ちょっとだけ過酷な条件下で実施しました。

自分に課した想定は以下の3つです。
1. ライフライン(電気、ガス、水道)がすべて絶たれた
2. 救助は3日間来ない
3. 水は3日間で2L×2本のみ



電気は点けず、灯りはロウソクのみ。
夏場でしたが、冷房も止めました。



疑似体験を通じて感じたことを、ごはんもの、麺類、パン、おかずの4つに分けて紹介します。

【ごはんもの】



非常時のごはんといえばアルファ米が有名です。炊きたてご飯を急速乾燥させたもので、パラパラしています。水かお湯を注いで一定時間待つと、もっちりしたお米の食感になります。

わかめごはんや炊き込みごはん的なもの、おかゆやおこわのほかに、ピラフやチキンライスなど洋風のもの、アジアテイストのものなど種類が豊富で驚きました。

最近の防災食は進化しているのだなと実感しました。保存期間も5年もあるんですね。


---POINT---

1. 味の濃いものはなかなか手が出ない
たくさんの種類が発売されていますが、味がしょっぱそうなものや辛そうなものは、選ぶのに躊躇しました。のどが渇いても飲める水の量が限られていますし、一度に水をたくさん飲むとトイレが近くなりそう…、など普段以上にささいなことを不安に感じてしまいます。

2. できあがりまでに時間がかかる
アルファ米を戻すには、お湯だと15分ですが、水では1時間かかります。お腹がすいてから作りはじめると、できあがるまでに何度も時計を見てため息をつくことになります。


3. おにぎりは朝か昼に食べるべし
おにぎりタイプのものは注ぎ口が狭いことが多いので、暗闇で作るとかなりの確率で貴重な水をこぼしてしまいました。私が不器用なだけ?



【麺類】

ふだん食べるカップ麺とは勝手が違いました。「こうだったらいいのにな」がごはんやパンに比べると多く出てきました。

---POINT---

1. お湯が大量に必要
1食あたり300㎖程度のお湯が必要です。水制限の中ではちょっと厳しい条件です。さらに水ではなく、お湯でしか作れません。沸かす手間もかかるし、水でできるといいのに、と思ったのは夏場に試したからかもしれません。冬は温かくないと体が冷えますね。


2. 注水線はどこにある?
注水線がパッケージの内側でなく外側にある商品もあるので、買うときに確認を。外側の場合は、注水線を記憶に焼き付け、内側に見当をつけてお湯を入れる高等技術が求められるため、貴重なお湯を入れすぎてしまうこともしばしば。注水線はぜひ内側にあるものを選びたいです。私が不器用なだけ??

3. 箸がほしい
付いているフォークがミニサイズで、麺をパッケージからすくうのに時間がかかりました。柄の長いフォークか箸がついているとよかったです。



【パン】

非常時のパンといえば固い長方形のビスケット状の「乾パン」を思い浮かべてしまいます。でも今回食べたものはしっとりしていて、食感が普段のパンと変わりません。主食としてだけでなくおやつにもなります。期待以上でした。常備しておきたいです。

---POINT---

1. 衛生面で〇
缶に入っている複数のパンが個包装になっているタイプのものがおすすめです。パンに手が直接触れることなく食べられるのがよかったのと、誰かと分けあって食べるのもやりやすいと思います。手をきれいにできない状況で、道具なしで食べられるのはポイントが高いです。


2. 飲みもの必須
やはり飲みもののお供が必要です。水でなく、コーヒーや紅茶にすると気分的にもホッとできてさらにおすすめです。


【おかず】

食卓を豊かにしてくれるおかず類。こちらも和食や洋食など種類が豊富で、なにを選ぶか迷います。ただ、実食するといろいろ気になる点もありました。

---POINT---

1. 食器が必要
レトルトパウチタイプのものは、お皿やスプーン、箸が必要です。

2. 味が濃いものが多い
塩分が多いのか喉が渇きました。1回だけならよかったのですが、味が濃いものを毎食だと、胃が重く感じることもありました。

3. 後始末はしっかりと
水制限をしていましたので、食べ終わったパウチは洗わずビニールに入れていました。夏場でもあり部屋中に臭いが充満。ビニールをしっかり閉じることが大切です。

4. 手が汚れる
レトルトパウチの場合は、どうしても準備の時に中の汁などがはねて手が汚れます。ウェットティッシュがあると安心です。やっぱり私、不器用なんでしょうか…。


続いて、この体験の過程で役立った日用品、それから、防災食のほかに常備しておきたいと思った食品を紹介し、最後に私が気づいたことをまとめとして記します。


【日用品で役立ったもの】

1. ラップ
皿の上に敷くと、皿を汚さず何度も使えます。

2. 紙コップ
断水時は衛生的&いろいろな飲み物を気にせず飲めます。

3. ウェットティッシュ、キッチンペーパーと霧吹き
手を拭いたり、テーブルを拭いたり、便利です。

4. ビニール袋
残飯や汁ものを入れ、しっかり閉じることで臭いを防げます。


【ありがたみを感じた常備食品】

1. 野菜ジュース(紙パック)

非常食は炭水化物が多いので、野菜が欲しくなります。食事の代用にもなります。

2. レトルトお粥
夏場はそのまま食べると冷たくておいしいのと、のどが渇かないのもよいです。

3. フリーズドライや即席のみそ汁
水で戻せて食べられます。

4. ポーションタイプのコーヒー、水出しのお茶
飲み切れる量で作ります。



【さいごに】

1. 平時に一度は作ってみるとよい
暗いとパッケージの文字が読みづらいもの、準備時間がかかるもの、保存食独特の臭いがする商品もありますので、事前に試して把握しておくと安心です。

2. 食べ慣れているものも用意したい
3日間と自分で決めた防災食生活にもかかわらず、途中で放棄しそうになりました。普段から食べているもの、好きなものも用意しておくと心の支えになります。

3. 温かいものが食べたくなる
最初は水で戻すもの、常温のものを食べていましたが、夏場にもかかわらず、なぜか2日目になると温かいものを口にしたくなりました。寒い時期だとなおさらだと思います。発熱剤の入った一食ボックスなど、値段は高いですが、備えておこうと思いました。

4. 必要なものがわかった
防災食生活を通して、食環境で何がどのくらい必要かがつかめました。暗闇で見えないと食欲がわかないので、照明として使えるライトを購入しました。水は3日間ならば、私は4L(2L×2本)でなんとか大丈夫でした。


この体験を通して、あらためて家に置いておく防災食を選びました。
おそらく、普通の環境で1回食べただけならば、選び方も変わったでしょう。
制約を設けた上で連続して食べたことで、一口食べた時のおいしさだけではない、細かな部分に注目することになりました。

防災食はいろいろなメーカーが参入して、どんどん進化しています。これからも、新しいものを試しながら、自分に合った防災食を探していきたいと思います。

実践・文/オレンジページ高山 イラスト/オレンジページ黒川

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