あと1カ月ほどで年末……。大そうじの時期が近づいてきました。
「大そうじを一気にやるのは大変!」「年末は忙しくて、大そうじどころじゃない!」というあなた、まだ水を触るのもそんな苦ではない今のうちに、頑固な汚れだけでもそうじしちゃうのはどうでしょう?
そこで、
自身の名を冠した洗剤もあり、汚れ落としのプロである茂木和哉さんに
〈最小限の手間でしっかり落とす〉そうじ術を教えてもらいました。
コロナ渦でおうちご飯が増えた今、やっぱり気になるのはキッチン。レンジフードなんて、調理するたびにあがる油煙でどろどろの人も多そう(何を隠そう、私も……)。
そんなレンジフードの油汚れには、
浴室用中性洗剤をしみ込ませた〈くしゃくしゃペーパー〉が効果的なのだとか。 レンジフードの素材には、アルミなどアルカリ性の油汚れ用洗剤で傷めてしまうおそれのあるものもあり、洗浄力がある浴室用中性洗剤がおすすめなのだそう。
そこで〈くしゃくしゃペーパー〉、そしてこの後紹介する〈カードへら〉。この2つを併用すれば、ピカピカに。詳しいやり方はこちら!
〈用意するもの〉
・浴室用中性洗剤
・ゴミ袋
・ペーパータオル
・カードへら(下部参照)
・ぼろ布
【1】
調理台などの平らなところにゴミ袋を広げる。ペーパータオルを3 枚重ねて折りたたみ、
浴室用中性洗剤をたっぷり吹きかけてよくもみ、〈くしゃくしゃペーパー〉を作る。換気扇のフィルターをはずしてゴミ袋の上に置き、レンジフードの内側全体の油汚れをくしゃくしゃペーパーで拭き取る(ペーパーは汚れたらそのつど取り替える)。
ポイント!>>やわらかくもみこんだペーパーがたっぷり洗剤を吸うので、ドロドロの汚れをしっかりと落としながら拭き取ることができます。
さて、次に行く前に作りたいのが、〈カードへら〉。
使用ずみのプラスチックカードを縦半分に切り、角を斜めに切ったら完成。とがった部分は細かいすきまの汚れに、面は平面の油汚れをこそげ落とすのにぴったりなんです。
※使う際は、尖った部分で手を切らないように注意してください。【2】
油が固まってこびりついた汚れは、カードへらで削り取る。平らな面は幅広の部分(写真上)、すきまは角を使う(写真下)。ぼろ布で水拭きをする。
これで終了。液状の油は〈くしゃくしゃペーパー〉、こびりついた油は〈カードへら〉。うまく使い分ければ、レンジフードの大そうじもあっという間! 年末前、本格的に忙しくなる前に、ぜひ試してみてくださいね。
教えてくれたのは……茂木和哉さん
業務用洗剤の販売会社や洗浄剤メーカーに勤務後、起業。自身で開発したオリジナル洗剤「茂木和哉」が大ヒット商品に。YouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」やインスタグラム(@motegikazuya)でも洗剤使いの達人としてそうじ術を公開し、人気を集めている。
茂木和哉さんの全80ものそうじワザを3号連続でご紹介! 「キッチンそうじ編」は11月2日(火)発売の
『オレンジページ 11/17号』に掲載しています。