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2016.03.13
油=太る、体に良くないというイメージがあったが、近年、「いい油」はむしろ健康&美容にすぐれた効果があることが明らかに!
管理栄養士・料理家の関口絢子先生によると、「いい油」は、主成分である「脂肪酸」によって、オメガ3系(あまに油、えごま油など)、オメガ6系(ごま油など)、オメガ9系(オリーブオイル、マカダミアナッツオイル、米油など)、飽和脂肪酸(ココナッツオイルなど)の4タイプに分かれるのだそう。こうした「いい油」には、いくつもの健康効果があるが、一例は次のとおり。
●あまに油→精神安定作用
●えごま油→花粉症などのアレルギーを緩和
●ごま油→脂肪燃焼・代謝アップ
●オリーブオイル→免疫力アップ
●マカダミアナッツオイル→肌のうるおいを守る
●米油→自律神経を整える
●ココナッツオイル→認知症予防
「いい油」の健康効果を得るには、毎日継続して取り続けることが大事。そこで関口先生がすすめるのが「オイルおにぎり」。ご飯1杯に対して、「いい油」を小さじ1/2~1を加え、好みの具を加えて握るだけ。主食であるご飯と組み合わせることで、「いい油」を無理なく継続してとることができる。ただご飯と混ぜるだけより、おにぎりにしたほうが、ご飯とよくなじみ、風味が凝縮してグンとおいしくなる。
とはいえ、「おにぎりとオイルって本当に合うの?」と最初は半信半疑……。そこで実際に作って食べてみたところ、いつものおにぎりにリッチなコクが加わって、新しいおいしさにびっくり! オリーブオイルやごま油を混ぜたご飯は素晴らしく香りがいい。そして、ご飯&ごま油に鮭の具は、まさに鉄板の組み合わせ。ご飯&オリーブオイルに塩昆布の具も、風味がよく合う。そして意外なことに、ご飯&ココナッツオイルにたらこの具も、新鮮なおいしさでハマった。
また、形状を変えれば〈オイルおにぎらず〉や棒状の〈スティックオイルおにぎらず〉に、すし飯にオイルを加えて刺身と合わせれば〈オイル寿司〉にと、アレンジも自在!
「オイルおにぎり」はさめても固くなりにくいので、お弁当や作り置きにもおすすめ。加えるオイルは少量なので、ベタつくことはない。気になるカロリーも1個あたり18.5~37kcal程度なので、太る心配もなし。
関口先生曰く「女性は美容効果、男性はメタボ改善効果、子どもやシニアは脳の活性化など、目的別にオイルを選んで、家族みんなで楽しんでほしいですね」。
新しい健康食として注目したい。
料理/関口絢子、撮影/飯貝拓司、文/編集部・今田
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