【STEP 1】まずは下味から。
両面に塩と粗びき黒こしょうをごく薄くふり、手でかるく押さえます。
この時塩こしょうをすり込まないようにするのがポイントです。
【STEP 2】フライパンにサラダ油を入れ、肉を入れたら、バターを肉の両側に加えます。
【STEP 3】強火にかけてバターを溶かし、ぶくぶくと大きかったバターの泡が、小さな泡になったら弱火にします。
【STEP 4】
ときどき肉を動かし、
バターがプチプチと音を立てながら小さな泡が出ている状態をキープして、肉がこんがりとするまで焼きます。途中、
音が消えたら火を強め、再び音がしたら火を弱めます。
【STEP 5】
裏返して火を強め、再び
バターがプチプチと音を立てて泡立ったら弱火にします。ときどきフライパンを傾けてバターを全体に回しながら、バターの
音と泡をキープします。
【STEP 6】好みの焼きかげん※になったら火を止め、肉を取り出して粗熱を取ります。肉に指を置き、しばらく触れたままでいられるくらいが目安。
※焼きかげんは、指(またはトング)で肉をかるく押してチェック。へこんだままならレア、押し返してくるような弾力があればミディアムレア。へこまなければウェルダン。……そう!
もうお気づきのかたも多いと思いますが、ステーキをおいしく焼くための最大のポイントは、
バターの【泡と音】!
この音が消えないよう、火加減を調整することが大切なんです。
バターの音が消えてしまうと(泡が消えてしまうと)、バターが焦げて肉がうまく焼けません。
また、焼きかげんを肉の弾力でチェックすることも、あわせてマスターしたいポイント。
焼きかげんは肉の厚みや肉質によってまちまちなので、時間で覚えるよりも弾力で確かめたほうが◎なんです。
ふむふむ、これはいいことを聞いたぞ……。
これでおうちでもビクビクせずに、自信を持ってステーキが焼けます!
肉料理の達人・荻野シェフに教わった、おいしい『おうちステーキ』の焼き方。
ぜひお試しあれ!
(『オレンジページ』2021年4月2日号より)