
あなたはいくつわかる? クイズで腸活の基本をおさらい♪
コロナ禍の今、自分でできる免疫力アップ法が注目の的。じつは、腸内環境を整えると、免疫力を高めることが可能なんです!
そこで、腸活の基本となる「腸の働き」について、クイズを出しちゃいます♪ ぜひ、これを読んで、ご自分の生活に取り入れてみてくださいね。
慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授で株式会社メタジェン代表取締役社長CEOの福田真嗣先生にお話をお聞きしました。

◆あなたはいくつわかる? 腸活クイズ
① 食べ物が口に入って、うんちになるまでどれくらいの時間がかかる?
1. 12時間 2. 24~72時間 3. 4日以上
正解は2
口から肛門までの長さは約7.5メートル。排出されるまでの時間には個人差もありますが、24~72時間とされています。
② おなかの中の腸内細菌って、どれくらいの数?
1. 4000万個 2. 400億個 3. 40兆個
正解は3
腸の中には数百~1000種類もの腸内細菌が生息し、その数はなんと約40兆個。腸内細菌が群生している様子が、まるでお花畑(フローラ)のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。
③ 腸活のポイントとなる成分は次のうちどれ?
1. 短鎖脂肪酸 2. 中鎖脂肪酸 3. 長鎖脂肪酸
正解は1.
腸内細菌は、大腸に届いた食物繊維やオリゴ糖をエサとして食べて分解し、「短鎖脂肪酸」という成分を作ります。
–{腸内細菌が作る「代謝物質」が重要!}–
◆腸の中は発酵タンク!? 腸内細菌が作る「代謝物質」が重要
私たちが口から食べた物は胃で消化され、小腸で栄養分が吸収されます。そして、残った食物繊維などが大腸へと運ばれ、腸内細菌がそれ分解し、違う成分に作り替えています。
「腸内細菌が注目されがちですが、実は最も健康に重要なのは、この腸内細菌が作り出す成分(代謝物質)です」と福田先生。
腸の中は、いわば発酵タンクのようなもの。腸内細菌が作りだした成分は、良いものも悪いものも、腸から吸収されて血流にのり、全身を巡ります。
バランスの良い食生活を送っていれば、食物繊維やオリゴ糖を好物とする腸内細菌が体に良い成分を作り出し、元気な毎日を過ごすことが可能に。
一方、食生活が乱れていると、たんぱく質や脂肪を好物とする腸内細菌が体に悪い成分を作り出し、生活習慣病や大腸がんなどの病気を招くことがわかっています。
腸内で体によい成分が作られるためには、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維が欠かせません。
ぜひ、大麦やもち麦などの穀類、モロヘイヤ、おくらなどのネバネバ食材、豆やいも類など、水溶性食物繊維たっぷりの食材を食べるようにしてくださいね!
–{◆幸せな気分も、免疫力アップも腸のおかげ!}–
◆幸せな気分も、免疫力アップも腸のおかげ!
みなさんは、肌によい「ビタミンB群」や、幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質の「セロトニン」が、腸内細菌によっても作られるということをご存じでしょうか?
実は腸内細菌が作り出す下記のような成分が、私たちの健康をいろいろとサポートしてくれているんですよ!
●免疫力を高める…短鎖脂肪酸
●肌をきれいにする…ビタミンB群
●気分を明るく保つ…セロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質
●太りにくくする…短鎖脂肪酸
とくに、短鎖脂肪酸は、免疫細胞に作用して免疫力をアップしたり、太りにくくして肥満予防に役立ったりするなど、さまざまな健康効果があります。いま、大注目の成分なので、ぜひぜひ覚えておいてくださいね♪