
2023.01.29
夫が家事や育児を手伝ってくれなかったり、子どもがなかなか宿題をやらなかったり。こんなときに、ついカッとなってい言いすぎてしまうこと、ありませんか?
また逆に、職場やPTAで、友達関係で怒りを感じても、波風を立てたくないから、言いたいことがあっても我慢している人も多いのでは。
「じつは、『怒り』は、強く出しすぎても、がまんしすぎてもよくありません」と話すのは、アンガーマネジメント協会理事の戸田久実さん。
「怒り=よくないもの」というイメージがありますが、だれもが持っている自然な感情のひとつ。無理に抑え込むのではなく、上手にコントロールすることが重要です」。(戸田さん)
出しすぎると対人関係でトラブルになりますが、我慢しすぎてもモヤモヤした気持ちを抱えたままその人と付き合うことに。結果爆発してしまえば、同じこと、というわけです。
じつは、怒りの感情が長引くと、『恨みや憎しみ』に変化してしまうことがあるのだそう。こうなると、その人との関係を修復することが困難に。早めに、怒りの感情を処理(=コントロール)することで、人間関係のストレスやトラブルが減るのです。
それは「伝える怒り」と「伝えない怒り」を見極めること。そして「より後悔しないほうを選ぶ」のがポイントです。
怒りを伝えなくても許容できる、または伝えると後悔が大きくなりそうな場合は、自分の心の中にとどめておきます。「伝えたら、そのほうがしんどくなる」と思えば、納得感もでます。
伝えなければ、自分の怒りが爆発したりひきずってしまうもの。相手に、自分の気持ちを伝えます。
ただ、感情的になってはNG。怒りのピークは長くても6秒。まずは6秒待って心を落ち着け、冷静に伝えます。「言いたいことをひとつにしぼる、どうしてほしいか具体的に伝える、相手を責めずに怒っている理由を言う、などを心がけると、気持ちが伝わりやすくなります」(戸田さん)
「少しは手伝ってよ」「なんでそうなの?」「私ばっかり苦労してる」など、あいまいな言葉は、逆に反発を招くこともあるので封印しましょう。
ちなみに、怒りがぶりかえした場合は、「怒りの処理が完了していない」サインもう一度スタートに戻り、伝えるのか伝えないのかを自分の中で判断しましょう。
感情を長引かせて、自分のなかでこじらせないためにも、「怒り」は、きちんと「伝えて」解消しておきたいものですね。
(『オレンジページ』2019年1月17日号より)
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イラスト/林ユミ 文/編集部・吉川
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