
【マンガ お気楽のヒント】風邪で寝ている私に「ごはんはどうするの?」ときく夫に怒り心頭!

雑誌『オレンジページ』で毎号連載中の「お気楽のヒント」。
心理カウンセラーの石原加受子先生が、心の悩みに寄り添って、わかりやすく解決してくれるマンガと解説が大好評! 3月1日には、反響の大きかったお悩みをまとめた電子書籍が発売予定です。
どれも「あるある!」と実感するものばかり。その一部を〈試し読み〉としてご紹介します。
【今回のお悩み】
先日、風邪をひいたときのこと。熱があり、だるくて横になっていたら、夫に「ごはんはどうするの?」ときかれて腹が立ちました。体調が悪いとわかっているのに、夕食のほうが心配なようです。
夫も大人なのだから、いちいち私にきかなくても、簡単な食事を作るなりお弁当を買ってくるなりすればいいのに……。悪気はないと思うけれど、どうしてこうなの? 子どもっぽく思いやりに欠ける態度にがっかりです!


–{夫にどうしてほしい? 解決方法は続きへ}–

家事経験が少ない夫は妻が寝込むとフリーズ状態に
体調がすぐれないときは、「夕食は僕が買ってくるよ」などと言ってほしいものですね(笑)。でも、夫からそのひと言が出ないのには理由があります。人にもよりますが、家事は妻の役割という思い込み、妻の心がわからない共感力の低さ、体調が悪くても炊事をする母を見て育ったとしたら、その影響もあるでしょう。
あなたの夫の場合、ふだん家事をしないことが大きいようです。夫にとって食事作りは未知の領域。作り方も段取りもわからないので、妻が寝込むと「夕食はどうなるの?」と戸惑い、フリーズ状態に。妻の体調を思いやったり自分で夕食を買ってくるまでに、考えがなかなか至りません。
風邪をひけば妻だって炊事はしんどいということも、家事経験がないと想像しにくいもの。それで、「ごはんは?」となるのかもしれません。
寝込んだ妻のトリセツを夫に伝授しよう
一方であなたは、「私の気持ちを察して行動してほしい」と思っています。でも、多くの男性にとって察することは苦手分野。夫から見れば、はっきり希望を伝えないあなたは説明不足、ということになるのですね。
そもそも「ごはんはどうするの?」の真意を、「君はどうしたい?」ととるか、「食事を作って」ととるかは、妻の感じ方にもよります。人はみな、「あなたが大事」という他者の愛情を求めています。それを得られないと、怒ってでも得ようとします。「風邪でつらいのに、なぜわかってくれないの」と夫を責めるのもそうですね。
でも、それではケンカになるだけ。そこで、夫に「妻が風邪をひいたときの接し方」を伝授しましょう。夫にどう助けてほしいか、どんな言葉をかけてほしいか、もし自分でもあいまいなら、まず要望を整理。そして、夫に自分の病状と要望を具体的に伝えてみて。夫は具体的に説明されてはじめて「そうなんだ」と気づき、要望にこたえてくれるでしう。
自分の気持ちや要望をおだやかに伝えて、夫から愛情を上手に引き出してくださいね。
–{気持ちがラクになるヒントは?}–
\すぐできる! お気楽メソッド/
夫に簡単な料理を教える

妻が体調不良のときに頼りになる夫になってほしいなら、家事にトライしてもらうのが近道! うどんなど簡単な料理もおすすめです。
最初は月1回から、慣れたら週1ペースで作ってもらっても。家事の手間を実感できて、寝込んだ妻への共感力も高まるでしょう。
<監修>石原加受子先生
心理カウンセラー。心理相談研究所オールイズワン代表。「自分を愛し、自分を解放し、もっと楽に生きる」ことをめざす自分中心心理学を提唱。『「また断れなかった…」がなくなる本』(河出書房新社)など著書多数。
<マンガ>今井久恵
『お気楽のヒントシリーズ』は、3月1日に電子書籍で発売予定!全4シリーズの詳細はこちらから!
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監修/石原加受子 マンガ/今井久恵 構成・文/神坐陽子