
【マンガ お気楽のヒント】反応が薄い夫との会話に不満が募ります……

雑誌『オレンジページ』で毎号連載中の「お気楽のヒント」。
心理カウンセラーの石原加受子先生が、心の悩みに寄り添って、わかりやすく解決してくれるマンガと解説が大好評! 3月1日には、反響の大きかったお悩みをまとめた電子書籍が発売予定です。
どれも「あるある!」と実感するものばかり。その一部を〈試し読み〉としてご紹介します。
【今回のお悩み】
仕事から帰った夫に、その日の出来事を話すのが日課ですが、その返事にはいつもがっかりしてしまいます。
パートの愚痴をこぼすと「そんなの、気にしなきゃいいんじゃない?」。新しいレストランに誘うと「まかせるよ」。人ごとのように受け流されたり、反応が薄かったりで、ムッとしてしまうことも。
家族なんだから、もっと親身になって話を聞いてほしいのに……! 夫と話すたびに、不満とむなしさが募ります。


–{このモヤモヤどうしたらいいの?解説は続きへ}–

夫の反応に100%の満足を求めていない?
たしかに、妻の話に対して反応が薄い夫は多いですね。でも私は、不満を抱く妻にも、改善してほしいと思う点があります。
もしかして、夫との会話に100%の満足を求めていませんか? でも、他人にそれを求めてもかなわぬ願い。なぜなら、お互いに考え方も感じ方も違う人間だからです。思うとおりに満たされないのが普通。なのに100%を求めてしまうと、不満は募る一方。
自分が必死で求めてもそのかいがないから、無力感に襲われるんですね。こうなると夫の長所も見えなくなり、いいことなしです。
相手の気持ちをキャッチする感度を「共感力」といいますが、今のあなたは、共感力が不足ぎみなのかもしれませんね。共感力が高い人は、小さな親切でも驚くほど喜びます。対して共感力が低い人は、小さな親切を「たったこれだけ?」と受け止めます。
もしかしたら、夫なりにあなたの気持ちにこたえる反応を示しているのに、あなたがそれをうまくキャッチできていないのかも。共感力が低いままだと、たとえ夫が80%こたえても、「まだ足りない」と不満を抱きつづけることになります。
望むことをストレートに伝えよう
「他人に100%満足することはない」と知り、求めすぎをやめるだけで、あなたの共感力は高まります。思うほどの反応が返ってこなくても、夫なりにあなたを思う気持ちを感じられるようになるはずです。
また、家族のように近い間柄だと、不満があるときは「なんであなたは」と、相手を責めがちです。でも、それではケンカになってしまうでしょう。そうではなく、根本にある「ちゃんと話を聞いてほしい」という自分の心情を見つめ、言葉で伝えて。してほしいことをおだやかに、率直に言われるほうが、相手も素直に耳を傾けられるもの。「そんなふうに考えていたんだ」とあなたの気持ちがわかることで、夫自身の共感力も上がります。
相乗効果で、ますます望みがかないやすくなり、あなたの気持ちもラクになりますよ。
–{すぐできる! お悩みを解決法とは?}–
\すぐできる! お気楽メソッド/
会話の目的を最初に伝える
最初に会話の目的をはっきりさせるのもひとつの手。
説教めいた言葉が返ってくる夫には、「黙って聞いてくれるだけでいいんだ。だから5分だけ話をしていい?」、相談ごとがあるときは、「どうすればいいか、あなたの意見も聞きたいの」と伝えてみましょう。
<監修>石原加受子先生
心理カウンセラー。心理相談研究所オールイズワン代表。「自分を愛し、自分を解放し、もっと楽に生きる」ことをめざす自分中心心理学を提唱。『「また断れなかった…」がなくなる本』(河出書房新社)など著書多数。
<マンガ>今井久恵
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監修/石原加受子 マンガ/今井久恵 構成・文/神坐陽子