
2018.08.08
大腸や小腸などで構成される腸は、長さが6~7mにも及ぶとても大きな臓器。腸を元気にする「腸活」にはさまざまな健康効果がありますが、「脳の機能を正常に保つ」働きもあることをご存知ですか?
胃腸の名医、江田クリニックの江田証先生は、次のように語ります。
「腸と脳は〈脳腸軸〉というネットワークによってつながっており、腸がダメージを受けると、脳の機能も低下します。また、脳の機能を正常に維持するために欠かせないドーパミンやBDNF(神経栄養因子と呼ばれるたんぱく質の一種)は、腸内フローラが乱れると、適切に分泌されなくなるといわれています」。
脳の機能を高めることは、将来のアルツハイマー病発症リスクの低減にもつながるそうです。
便秘などで腸内環境に不安がある人は放置せず、食生活の見直しなどで早めの対処を!
イラスト/赤池佳江子 文/編集部・今田
(『おとなの健康vol.8』/オレンジページ刊)より
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