
2018.07.05
病院にいくほどではなくても、ちょっとした症状が気になることってありませんか?
それはもしかしたら、体が発する不調のサインかもしれません、と中医師の邱紅梅先生。
内臓や血液の状態が、小さな症状として体の外に出てくることがあるのだとか。
なかでも代表的なサインを3つご紹介します。
サイン(1)「耳の上の白髪が目立つ」→ストレスがたまっている
頭皮広し、髪の毛多しといえど、なぜここに?と思ったことはありませんか?
じつはストレスがたまると、歯をくいしばるなどで特に耳の上の血管が収縮し、頭皮が硬くなります。その結果、髪の毛に栄養や酸素が充分にいきわたらず、耳の上に白髪がでることが多いのだとか。
そんなときは、まずは「自分はストレスがたまっているんだ」と自覚して休息を。こまめに深く呼吸して副交感神経に働きかけ、リラックスさせるのも手です。正面を向き、おなかに力を入れて息を吐くと効果的です。
サイン(2)「青いくまができる」→貧血ぎみ
目の下の皮膚は薄く、毛細血管が集中しているため、血液の状態がダイレクトに現れます。貧血で、血液中の赤血球が不足すると、青っぽく変色した血管が透けて見えるため、青いくまができるのです。
青っぽいくまが気になったら、血をつくるのに必要なたんぱく質と、鉄分が豊富な食材ととるよう心がけて。青魚やレバー、砂肝のほか、くこの実やクランベリー、プルーンなどをとりましょう。
なお、赤紫色のくまができるときは、眼精疲労の可能性が。目の使いすぎで周囲に熱がこもった状態なので、冷やしタオルを目もと全体にあてて、クールダウンしましょう。
サイン(3)「舌が白くなっている」→胃腸の不調
舌の表面に白いこけがたくさんつき、舌が白く見える。そんなときは、胃腸の働きが鈍ることが原因で免疫力が落ちているのかもしれません。消化不良で栄養が不足すると、免疫力も低下しがち。
みそや納豆などの発酵食品、山いもやオクラなどのねばねば食品を食べて、胃腸の働きを高めましょう。
気候の変化がめまぐるしいこの季節、小さな症状から体のSOSをキャッチして、体調管理に役立ててくださいね。
イラスト/しまだなな 文/編集部・吉川
(『オレンジページ』2018年7月17日号より)
記事検索