安くてヘルシーな〈おから〉。気になってはいるけど、意外とどんな素材か知らなかったり、どう料理すればいいか迷うことも。
そんなときは、まずは定番の『卯の花』から! 素朴なのにクセになるおいしさで、作り置きにもぴったり。ちくわと揚げだまのうまみが、おからにじんわり染み込みます。
知っておきたい〈おから〉のこと
そもそも「おから」ってどんな素材?
おからは、豆腐を作るときに、大豆から豆乳をしぼったあとの残った部分(生おから)。食物繊維や良質なたんぱく質などを豊富に含むだけでなく、低糖質、低カロリーな健康食品として近年注目されています。価格が手ごろなため、日々の食卓に取り入れやすいのもうれしいところ。
今回使っている「おから」のタイプは?
ひと口におからといっても、味や水分量は商品によって異なります。今回は、やや水分が多めのしっとりとしたタイプを使用していますが、スーパーなどで手に入るおからには、消費期限が比較的長い、水分量が少ないタイプもあります。
うの花を炒め煮するときに焦げそうになった場合は、50mlを限度に水を加えてもOK。一度に加えるのではなく、大さじ1ずつ様子をみながら加えると失敗がありません。
おからとおからパウダーの違いは?

生おからの水分を蒸発させて、パン粉のように乾燥させたものがおからパウダー。商品によって粒の大きさや香りなどに大きな違いがあります。今回の『卯の花』レシピはおからを使用することが前提になっているので、代用はできません。
やっぱりこれは作りたい!
『卯の花』のレシピ
材料(作りやすい分量)
おから……100ɡ
ちくわ……2本
玉ねぎ……1/2個(約100ɡ)
にんじん……5㎝(約30ɡ)
揚げだま……大さじ2(約7ɡ)
万能ねぎ……2本
削り節……1パック(約2ɡ)
和風だしの素(顆粒)……小さじ1/2
ごま油
みりん
しょうゆ
塩
作り方
(1)下ごしらえをする玉ねぎは横半分に切り、縦に薄切りにする。ちくわは幅5㎜の斜め切りにする。にんじんは皮をむき、縦に細切りにする。万能ねぎは小口切りにする。
(2)炒め煮にする

鍋にごま油大さじ2を中火で熱し、玉ねぎとにんじんを炒める。玉ねぎがしんなりとしてきたらちくわを加えてさっと炒め、水1カップ、みりん、しょうゆ各大さじ1、和風だしの素、揚げだま、おからを加えて全体を混ぜる。ときどき混ぜながら5分ほど煮て、ほとんど汁けがなくなったら、万能ねぎと削り節を加えて全体を混ぜ、塩少々で味をととのえる。
保存期間

密閉容器に入れて、冷蔵庫で3~4日。
おからの滋味を感じる『卯の花』。気負わず作れて、あと一品にも便利。冷蔵庫にあると、なんだか安心です。
これをきっかけに、ぜひ身近な健康食材〈おから〉を、もっと活躍させてみてくださいね!