柔らかくて甘く、みずみずしい旬の春キャベツ。気のきいた味つけで素材の魅力を引き立たせる名人 齋藤菜々子さんに、おすすめの食べ方を教えてもらいました。
国際中医薬膳師の齋藤さんいわく、寒い冬が明けて活発になりはじめる春は、心も体も揺らぎがち。薬膳的に体のめぐりをよくする食材がおすすめで、キャベツがまさにそのひとつだそう。さらに体が活発になる春は、貧血にもなりやすいので、薬膳的に「血〈けつ〉」を補う豚肉や卵を合わせるのが𠮷とのこと。
旬のおいしさを楽しみつつ、体にもいいレシピを紹介します!
『春キャベツと豚肉、アスパラの卵炒め』のレシピ
材料(2人分)
春キャベツの葉……3~4枚(約150ɡ)
豚バラ薄切り肉 …… 80ɡ
グリーンアスパラガス ……2本(約50ɡ)
〈卵液〉
溶き卵 …… 2個分
牛乳……大さじ2
塩 …… ひとつまみ
バター
オリーブオイル
酒
塩
粗びき黒こしょう
作り方
(1)材料の下ごしらえをする
キャベツはしんを切り取って食べやすい大きさに切る。アスパラは根元の堅い部分を切り、下から1/3ほどピーラーで皮をむいて幅1cmの斜め切りにする。豚肉は長さ4cmに切る。卵液の材料を混ぜる。
(2)卵を炒め、取り出すフライパンにバター10ɡを強めの中火で熱し、卵液を流し入れる。木べらで大きく混ぜ、半熟の状態で火を止めて一度取り出す。
(3)
残りの具を炒め、仕上げる続けてフライパンにオリーブオイル小さじ1を中火で熱し、豚肉、アスパラを入れて炒める。肉の色が変わったらキャベツと、酒大さじ1、塩小さじ1/4を加え、強めの中火で2~3分炒め合わせる。火を止めて卵を戻し入れ、全体をさっと混ぜる。器に盛り、粗びき黒こしょう適宜をふる。
春キャベツとアスパラの甘さを生かして、味つけはシンプルに塩だけで。ふわっふわの卵も格別のおいしさです。
教えてくれたのは……齋藤菜々子さん

料理家・国際中医薬膳師。〈今日からできるおうち薬膳〉をモットーに、身近な食材を使ってふだんの食事に取り入れやすい薬膳レシピを提案。著書に『体はごはんでできている 心と体が元気になるふだんの料理』(池田書店)ほか。