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ここ行っとけばOK♪ ベトナムの古都フエの観光モデルコースを現地レポ/市場・王宮

2025.02.07

グエン王宮は歴史好きでなくとも魅了される厳かな雰囲気

Xin chào!(ベトナム語でこんにちは) ベトナムの古都・フエに滞在中のマサ先生です。暮らして分かったベトナム事情を、毎回テーマを変えて紹介していきます! これからベトナムに旅行したいな、いつか行ってみたいなと考えている方のお役に立てばうれしいです。

私が滞在しているフエは、日本からの直行便がないので、日本人旅行者からすると少し行きにくい場所。ただ、ベトナムで最初に世界遺産登録された古都ならではの建造物群や、穏やかで美しい街並みは他の街では味わえない魅力! 今回は、効率よくフエの観光スポットを味わうためのモデルコースを忖度なしで紹介します。これを読めば、きっとフエに行きたくなるはず!

絶対外せない王宮は朝イチがねらい目

フエは1802年~1945年の間にベトナム最後のグエン王朝が置かれていた都市。その象徴であるグエン王宮は、フエ観光で欠かせないスポットです。王宮は旧市街側、フエの中心地を流れるフオン川のすぐ近くにあり、アクセスのいい場所にあります。早朝なら人が少なく、ゆっくり見学できますよ。

王宮単独の入場料もありますが、他の帝廟(皇帝のお墓)のチケットと組み合わせると割引があるので、どこを周るか最初に計画するのが◎。この割引チケットは王宮だけでなく、各帝廟でも購入可能です。
王宮内は約3.6km四方と広大で、全部きちんと見て回ると相当時間がかかるので、見学場所を絞るのがおすすめ。

門を入ってすぐ正面にあるタイホア殿(王宮の正殿)、フエの伝統様式とヨーロッパスタイルを組み合わせた煌びやかなキエンチュン殿、そしてフエの伝統雅楽と宮廷舞踊のショーが1日2回催されるロイヤル・シアターはぜひ見てほしいです!

王宮は中国・北京の紫禁城をモデルに造られた部分が多く、朱色と黄金色をベースにした中華様式の建築は、圧巻の一言。そこにベトナムのシンボルである龍のモチーフなどが合わさり、唯一無二の雰囲気を作り出しています。
ベトナム戦争でほとんどが破壊され、今ある建物はほとんどが再建されたもの。かつて皇帝が住まいとしていたエリアは原っぱ同然になっていますが、私はそれもまたベトナムの歴史を感じる見どころの一つだと思っています。

ドンバ市場で値段交渉を楽しむ!

ベトナム旅行で絶対に外せないのが、活気のある市場散策! ここ、ドンバ市場は観光客とローカルの人たちがどちらも利用する巨大な市場で、ハノイやホーチミンの市場と比べてもひけを取りません。王宮と同じ旧市街側で、王宮から歩いて移動できます。

食品、雑貨、洋服に食器、ありとあらゆる商品が山積みになっていて、巨大な迷路のよう。値札はほぼついていないので、価格は交渉次第! ここは観光市場でもあるので、客引きがものすごいです。勢いに飲まれて買わないよう注意しましょう。高いか安いかの感覚は人それぞれ。自分が納得できる価格で買うのが大切です。
市場の楽しみ方・買い物のポイントについては、また別の記事で紹介しようと思います。

王宮もドンバ市場も、フエの中心を流れるフオン川のすぐ側。観光の合間に、川沿いを散歩するのもいいですよ。


帝廟は新市街側に点在。どれが好き?

歴代の皇帝のお墓である帝廟も見どころですが、たくさんある&それぞれ離れているので、全部見るのは難しいかもしれません。押さえておきたいのは、王宮とのセット割があるカイディン帝廟、ミンマン帝廟、トゥドゥック帝廟の3つ。

新しいもの好きだったという第12代皇帝カイディン帝の廟は、西洋風の建築をベースに色々な宗教建築が混在した独特の造りで、華やかさではナンバーワン。実は歴代皇帝の中で実際の埋葬場所が判明しているのはこのカイディン帝だけなんです。

廟内の壁や天井は中国陶器や日本のビールびん(!)の破片で装飾されています。まるでステンドグラスのようできれいだと思いませんか? よーく見ると「NIPPON」と書かれている部分があるので、ぜひ探してみてくださいね。カイディン帝廟はコンパクトで、見やすいのもおすすめポイント。

ちなみに、カイディン帝は存命中に始まった自らの廟の建築のため、民衆に増税を課し、非常に嫌われていたそうです(笑)。100年近く経った今、それが建築的にも芸術的にも価値のあるものになるとは……少し複雑な気分。

西洋様式を排除し、儒教を重んじた第2代皇帝ミンマン帝の廟。中国様式のスタイルは威風堂々という表現がぴったりで、華美ではないものの落ち着いた魅力があります。ここは非常に広く、建物と自然の一体感が素敵だなあと感じました。個人的には各廟の中で一番好きですね。

トゥドゥック帝は第4代の皇帝。この帝廟は皇帝が長期滞在用に使用していた宮殿ということで、ゆったりとした造りで別荘風の雰囲気。大きなハス池には東屋があり、ここで休みながらのんびり池を眺めるのも風情があります。

線香村で映え写真を撮ろう!

トゥドゥック帝廟からすぐのところに、線香作りで有名なトゥイースアン線香村があります。通りが全て色鮮やかな線香で埋めつくされていて、ここで写真を撮らないわけにはいかない! 宮廷衣装のレンタル店もあり、そんなに高くないので試してみるのもいいですね。線香は色々な香りがあって以前買ってみたのですが、部屋で焚くとただ煙の臭いがするだけだったので、私はおすすめしません。
トゥドゥック帝廟に行かれるなら、ついでに寄りましょう!(とはいえ市街地から車で10~15分ほどなので、単独で訪れても)


ベトナムの今を感じる美しき廃墟

歴史的スポットとは違いますが、個人的なイチオシは、この廃墟! カイディン帝廟近くのトゥイーティエン湖にあった水上公園がクローズし、放置されたまま廃墟に。現在は誰でも入れるようになっていて、廃墟好きを中心に、写真スポットとして人気を集めているんです。内部に水族館があったという龍の像は朽ち果ててもなお美しく、いや朽ち果てているからこそ味がある! 

龍の像は、中に入って上まで登ることができます。廃墟と切っても切り離せないスプレーアートもぜひ楽しんで。発展著しいベトナムは色々な施設が建設されては壊されたり、建設途中で工事が滞っているのをよく目にします。この施設は2005年にオープンして間もなく経営不振に陥ったとか……。これもまたベトナムらしい風景だと思います! 

歴史ある橋とのどかなローカル市場

他の観光スポットとは位置が離れていますが、時間があればぜひ行ってほしいのがタントアン橋。1776年に建造された歴史ある橋で、橋の中が座れる造りになっているので、観光客だけでなく地元の人もここでおしゃべりをしている様子が見られます。
フエと同じくベトナム中部の古都・ホイアンには日本橋と呼ばれる日本人が作った橋があるのですが、このタントアン橋は構造が日本橋と似ていることから、「ジャパニーズ・ブリッジ」という別名もあるのだとか。日本人としては嬉しいですね!

そして、橋のそばにある市場が規模は小さいながら地元の人でにぎわっていて、非常にいい感じ。ドンバ市場のような観光市場にありがちな、しつこい客引きやぼったくりもないので、雑貨やお菓子などのお土産を買ってみてはいかがでしょう。

ご紹介したスポットは頑張れば1日でも周れますが、バラエティ豊かなフエのグルメも楽しんでほしいので、やはり1泊以上するのがおすすめです。他のどの都市とも違う魅力を持つフエ。ぜひ次の海外旅行の候補に加えてくださいね。

今回も読んでくださり、
Xin cảm ơn!=ありがとうございます♪

文・写真/マサ先生

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