冷凍庫がごちゃごちゃしていると、「何を冷凍したかわからない」「古い食材を使いきれずにいる」なんてことも。
そこで今回は、冷蔵庫収納アドバイザー・島本美由紀さん直伝の冷凍庫収納術をご紹介。ちょっと工夫するだけで、
食材をたっぷりストックできて、使いやすさも各段にアップ。さらに、電気代まで節約できちゃうんです。
ポイントは冷凍室の上段と下段の使い方! さっそく今日から『冷凍上手』になりましょう。
使い勝手がアップする冷凍室の収納術/上段編
上段も下段も指定席を決めておくことが大切。
上段の引き出し部分は、
こまごました薬味や調味料、家族が取り出す頻度の高いカップアイスなどを定位置にしましょう。
薬味などの、こまごましたものは1カ所にまとめる
万能ねぎ、にんにく、しょうがなど、一度に使いきれない薬味類は冷凍しておくと便利ですが、小さいと冷凍室の中で埋もれて行方不明になりがち。上段に100円ショップなどで手に入る冷凍専用トレーを設置して、まとめておくのがおすすめです。
肉、魚の急速冷凍コーナーをつくる
肉や魚は急速冷凍すると解凍時にドリップが出にくく、みずみずしさをキープできます。冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、急速冷凍ルームの代わりになる金属トレーを設置しましょう。急速冷凍機能と似た効果が得られます。
上段に専用コーナーをつくり、凍ったものは下段に立てて保存するのがおすすめです。
使い勝手がアップする冷凍室の収納術/下段編
下段は基本的に食材を立てて保存します。保存袋に入れるものは薄くて平らにして空気を抜き、カテゴリ別に並べて収納すると、冷凍室を開けて探す時間も短縮できるでしょう。
スペースをとりがちな保冷剤は丸洗いできるフィルムタイプのものを厳選して。「保存袋に入るだけ」など保管ルールを決めてストックすると便利です。
金属製のブックスタンドやかごで仕切る
仕切りやかごも金属製がおすすめ。凍って堅くなったものに押されても割れない耐久性と、急速冷凍効果があります。ブックスタンドは収納量に合わせて動かせる点もメリット。底にはアルミシートを敷くと、保冷効果+掃除がラクになって一石二鳥です。
保存袋で冷凍するときは、日付を書く
見やすいところに日付と中身の内容を書き、使い忘れを予防。同じものを補充するときは新しいものを奥に入れ、古いものを手前にして。
立てて収納、重ねないが鉄則
中にあるものを可視化するために、立てて収納するのが鉄則。上に重ねるより収納力もアップします。冷凍用保存袋は大きいとひっかかってしまうので、Sサイズが便利です。
箱入りアイスは出して省スペース化
ファミリーサイズの箱入りアイスは出して保存袋に。コンパクトになるうえ、取り出しやすさもアップします。
庫内に空間があれば、ペットボトルの水や紙パックの野菜ジュースなどを入れる
液体は凍ると膨張するのでペットボトルは冷凍用が安心ですが、普通のものでも水の量を9割に減らせばOK。紙パックの野菜ジュースは、お弁当といっしょに持ち運べば保冷剤代わりにもなります。節電と災害時の停電対策を兼ねて、冷凍室の空間はできるだけ埋めておいて。
「冷凍室に空間が多いと、その分を冷やすために余計な電力を使う」と、島本さん。使いきれないものや、安くまとめ買いした食材で冷凍庫をいっぱいにすれば、食材がムダにならないうえに、電気代を抑えられるなんてうれしいですね。
すっきり使い勝手のいい冷凍庫をめざして、ぜひ庫内の収納を見直してみて!
教えてくれたのは……
島本美由紀さん
料理研究家・ラク家事アドバイザー。食品ロス削減アドバイザー、冷蔵庫収納&食品保存アドバイザーとしても幅広く活動。『ムダなく使いきれる!冷蔵庫収納術』(コスミック出版)など著書多数。