沖縄本島の西の沖に浮かぶ「伊平屋島(いへやじま)」「伊江島(いえじま)」「粟国島(あぐにじま)」、宮古島と石垣島の中間に位置する「多良間島(たらまじま)」、石垣島の西にある「小浜島(こはまじま)」「西表島(いりおもてじま)」、日本最西端の「与那国島(よなぐにじま)」、そして日本最南端の「波照間島(はてるまじま)」。沖縄黒糖は、これら8つの島でそれぞれに作られています。沖縄黒糖の作り方はこちら>>
8つの島は、両端の伊平屋島と与那国島では約580kmも離れていて、なんとその距離、東京と岡山を直線で結んだ以上。すべての島で同じように作っていても、土壌や気象条件、さとうきびの品種や栽培方法が異なるため、色、食感、風味、味わいなどにそれぞれの個性が出ているから、沖縄黒糖は奥深い。ぜひ、食べ比べてお気に入りを探してみてください!
料理家の本山尚義さんを講師に迎え、8つの島の沖縄黒糖を知って、食べ比べて、料理でも味わう、沖縄黒糖づくしの料理イベントを開催しました。新大久保駅直上にある新スタイルのフードラボ「Kimchi,Durian,Cardamom,,,」を会場に、20名のオレぺ読者が沖縄黒糖の魅力をたっぷり体感した、イベント当日の様子をお伝えします。今日の主役である沖縄黒糖がどんな場所で作られるどんなものなのか、沖縄県黒砂糖協同組合代表理事・西村さんのレクチャーでイベントが幕開け。美しい島の映像を見ながら、8つの島の沖縄黒糖それぞれの特徴を学びました。頭で理解した後は、味わってその違いを体感! 食べ比べに挑戦です。「黒糖はビタミン、ミネラルが豊富で、カルシウムはなんと上白糖の240倍です」と西村さん。数値を交えながら黒糖のヘルシーな魅力も解説してくれました。8つの島のカチ割り黒糖をひとつずつ吟味して、個性のちがいを探ります。それぞれの味や風味の印象をしっかりメモして、お気に入りを絞り込んでいく参加者も。一度に8種類の黒糖を食べ比べる、珍しい体験を楽しみました!「旅するシェフ」の異名を持つ本山さんが、紹介してくれた料理は3品。インドネシア料理のソース、ケチャップマニスを沖縄黒糖でアレンジした「アヤムパンガン ローストチキンの甘辛ソース」と「ガドガド 温野菜サラダ・黒糖ピーナッツソース」。そして、黒糖の風味をダイレクトに味わえる素朴な焼き菓子「ジャマイカ風 黒糖パウンドケーキ」です。目の前で3品の作り方を披露しながら、レシピ考案の舞台裏なども語ってくれました。「料理名の『ガドガド』は温野菜の意味です。インドネシア語は繰り返し言葉が多いんですよ」と各国文化の豆知識や旅の小話も。アヤムパンガンでは野菜を炒めたフライパンに伊江島黒糖の粉末を、パウンドケーキでは室温にもどしたバターに多良間島黒糖の粉末を加えました。いい香りが立ちこめたと思ったら、あっという間に料理が完成! 「アジアやカリブ海の家庭料理はあまり細部にこだわりません(笑)。おおらかに作ってもおいしく仕上がるのが魅力です」と本山さん。本山シェフ自ら各テーブルへ料理をサーブ。参加者のみなさんとの会話もはずみます。食べる前の撮影も抜かりなく。3品盛りワンプレート&さんぴん茶をパシャリ!みなさんからの質問には、料理については本山シェフが、沖縄黒糖については沖縄県黒砂糖協同組合次長・宇良さんがそれぞれ回答。 Q「アジア料理以外で黒糖が合う料理ってありますか?」A「洋食なら、白ワイン、生クリーム、黒糖を合わせたソースが、魚のグリルなどに合います!」 Q「8島の味の違いの最大の理由は何ですか?」A「さまざまな要因がありますが、さとうきびの品種でしょうか。じつはさとうきびには約20の品種があるんです」 質問コーナーでは次々と手が挙がり、時間がオーバーしてしまうほど。沖縄黒糖への関心が尽きません。食欲も知識欲も満たされた、充実のイベントとなりました! 「沖縄黒糖、まろやかで味わい深かったです。黒砂糖はくせが強いので、そのまま食べるか、お菓子やパン作りにしか使っていませんでしたが、料理レシピを知ることができてうれしいです」万代さん 「8つの島で味の違いがあるとは知りませんでした。粟国島と波照間島の黒糖が好きでした。どれも口に入れたときとその後では香りや味が変化するのも興味深かったです」永本さん 「ふだんはグラニュー糖ばかりで、黒糖を使ったことがほとんどなくて、かたまりのまま味わったのも今日が初めて。ざらざらした食感なんですね。こんなにも味が違うことにも驚きました!」平尾さん たくさん試作をしたり、調べたりして、沖縄黒糖の奥深さと可能性にあらためて気づかされました! じつは海外では黒糖を使う国は案外少ない。日本の沖縄黒糖、もっともっと楽しみたいですね! 本山尚義さん19歳よりイタリア料理、地中海料理、フランス料理の修業をし、26歳でホテルの料理長を務める。27歳のときに訪れたインドでスパイスの魅力に出会い、世界の料理に開眼。以後、世界30カ国をめぐりながら料理を教わる「旅するシェフ」となる。現在は、家庭でも世界の味を楽しんでもらいたいとレトルト製造販売業に転身。料理レシピ本大賞の特別選考委員賞を受賞した『全196カ国おうちで作れる世界のレシピ』(ライツ社)ほか著書多数。
伊平屋島/いへやじま山があり豊かな水に恵まれたのどかな村で作られる黒糖は、堅く大きな粒でゴツゴツとした外見。ややしっとりした食感です。 伊江島/いえじま2011年から黒糖製造が始まった伊江島の黒糖は、比較的白っぽく、コロッと小ぶりで愛嬌のある形。繊細でシャラシャラとした口当たりです。 粟国島/あぐにじまかつては粟の産地だったことが島の名前の由来で、現在は黒糖と塩で有名。軽やかでくせが少なく、淡くやわらかな風味が特徴です。 多良間島/たらまじま小さな純農村の島で作られる黒糖は、濃い焦げ茶色をした長方形。見た目がひときわ個性的です。堅めのしっかりした粒で、強い味わいが特徴。 西表島/いりおもてじま沖縄本島に次ぐ大きな島で、東洋のガラパゴスともいわれる西表島で作られる黒糖は、色白でとびきり堅め。かたまりが大きいのも特徴です。 与那国島/よなぐにじま台湾が見える国境の島、与那国島。台地で栽培されるさとうきびから作られる黒糖は、明るい黄土色をしたキャラメル型。しっとり食感です。 小浜島/こはまじま日本国内最大のサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」内に位置する小浜島の黒糖は、薄めでひと口チョコレートのよう。バランスのいい味わいです。 波照間島/はてるまじま南十字星がよく見える日本最南端の島の唯一の特産品である黒糖は、ゴロッと大粒。ほろりとくずれたあとのシャリシャリ食感が魅力です。
この記事を読んでアンケートに回答いただいたかたの中から抽選で、「沖縄県黒砂糖協同組合 八島黒糖」を10名様にプレゼントします。沖縄の八つの島で作られる〈沖縄黒糖〉は、島で育まれたさとうきびから作ります。その味や香り、食感や色は個性豊かでさまざま。その違いを楽しんで! それぞれの島の自然や芸能文化をモチーフとしたパッケージデザインにも注目してください。 たくさんのご応募お待ちしております。 【応募期間】2022年3月25日(金)〜4月8日(金)AM10:00 【賞品】「沖縄県黒砂糖協同組合 八島黒糖」20g 8袋入り【応募方法】下記応募ボタンからアンケートに回答のうえご応募ください。【注意事項】※お一人様1回限りの応募となります。※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。賞品のお届けまでに時間がかかることがあります。賞品は環境保護のため、簡易包装でお送りすることがあります。※プレゼントのお届けは日本国内に限らせていただきます。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、弊社では現在、在宅ワークを中心とした勤務体制をとっております。賞品に関するお問い合わせなどへの回答につきましては、お時間をいただくことがあります。また、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えしかねます。