
美味しくって楽しい!宮崎和栗 須木栗と秋を満喫する栗仕事の話

こんにちは!lancoronaです!
まだまだ暑いですが、朝晩の過ごしやすさや少し穏やかな雲に秋の訪れを感じています。
ということで、今日は秋の味覚、栗についてのお話。
今年は宮崎での栗仕事だったので、
宮崎県のブランド和栗『須木栗』と私の栗仕事をご紹介します!
◼︎宮崎ブランド和栗『須木栗』を求めて
8月末、まだまだ夏真っ盛りの頃、宮崎の栗が少しずつ出始めます。
気付かないうちに、秋が少しずつ近づいていることを感じさせます。
栗を求めて訪れたのは、小林市須木地区。
ここで収穫される『須木栗』は宮崎県のブランド和栗で、実が大きく甘いのが特徴だそう。
宮崎市内から下道を車で2時間弱、須木の直売所を訪れました。
買ってきたのがこちら!

須木栗2Lサイズ2kg!
私は2人暮らしなので、2kgは多いのでは?と思われるかもしれません。
けれど、栗は色々な栗仕事ができ、保存が効くので大丈夫!
次に栗の保存方法や栗仕事を書いていきますね!
◼︎栗の下処理&保存の方法
栗は買ってきたら一応全て虫どめをします。
虫どめには熱湯で数秒茹でたり、お湯につけたり、色んな方法がありますが、
今年は50℃のお湯に30分つける方法を試してみました。
綺麗に水気を拭き取って陰干し。並んだ様子は圧巻です。笑

しっかり水気が切れたら、新聞紙に大きさごとに分けて保存します。

2Lサイズとはいえ、少しずつ大きさの異なる栗。
大きさを分けて重さを書いて保管しておけば、次に使う時にとっても便利!
新聞紙は湿ってきたらこまめに取り替えます。
栗は冷蔵庫で保管することで追熟し、甘さが増すと言われています。
保存が効いて、かつ、その間にもどんどん美味しくなってくれるので、
よいタイミングで沢山買うのがおすすめです(笑)
◼︎栗仕事開始。まずは栗の渋皮煮と甘露煮を。
◻︎栗の渋皮煮
まずは毎年作っている栗の渋皮煮を。
ケーキに混ぜ込んだり、大粒をごろっとそのまま頂いたり、まさに栗といえばのお菓子ですよね。
渋皮煮は500gの栗で作ります。
今年は、下園昌江先生の『栗しごとと栗のお菓子』を参考に作りました。
何をするにもまず栗の鬼皮を剥くのですが、
いつやっても手を切りそう(笑)
栗の鬼皮と底の部分から剥いていくと、比較的綺麗に早く剥けます。
とはいえゆっくり慎重にやるのが大事です。

重曹を加えて1回、その後ぬるま湯で3回煮ていきます。
その間、こまめに栗の筋を取るのも、最終の仕上がりが変わるので大事。
筋を取り切るとこんな感じ。
綺麗に出来るとやっぱり嬉しいですし、見た目よく仕上がります。


瓶詰めして、数本だけ脱気します。
すぐに使うものは冷蔵庫で保管して、早めに使っていく用です。
脱気の作業もなかなか手間がかかるし、上手くできたか不安になるので、できる分だけにしています。

完成です!

大粒の栗に綺麗な紅色のシロップの渋皮煮になりました!!
これまでに何回か渋皮煮は作ってきましたが、幸いにも今まで1度も割れたことはありません。
丁寧に栗を扱うことと、
水や湯の温度をレシピ通りに忠実にするのが、
大事なのかなと思っています。
◻︎栗の甘露煮
次は甘露煮。こちらは初めての挑戦!
レシピは森岡麻以先生の『季節をとじ込める果物とお菓子のレッスン』から。
栗の甘露煮は鬼皮を剥いてから、渋皮も剥きます。
これが結構時間がかかりました‥500gの栗を剥ぐのに素人初心者は1時間(笑)
余裕のある時にやるのがいいですね。
今回はクチナシのパックを使って栗が柔らかくなるまで茹でます。

茹で上がったらシロップで煮ていくのですが、皮のない状態の栗はとにかく割れやすい‥!!
温度管理など難しくて、何個も割れてしまいました‥
でも先生のレシピにも、
栗の甘露煮は形を綺麗に煮るのがとても難しいので、
大らかに作ってください。と記述がありました。
割れたものはチョコケーキに混ぜて、某ケーキ屋さんのようにする予定です(笑)
ということで栗の甘露煮も完成です。

◼︎栗仕事を使って、栗を楽しむスイーツとごはんを。
◻︎~栗尽くしの贈り物~栗の渋皮煮ケークと瓶詰め
早速、栗の渋皮煮でお菓子作り。
栗の渋皮煮のケークを作りました!

レシピはこちらも森岡先生の御本から。
栗の渋皮煮をごろっとセンターに埋め込んだ贅沢リッチなケークです!
こちらは、石川の母へのプレゼントに!
それからたまにお菓子を作っている母が楽しんでくれたらと、渋皮煮の瓶も送ることにしました!
甘露煮の瓶は、お正月に栗きんとんを作る祖母に。
毎年市販品を買っているのを見ていたので、原材料の分かる安心出来るものを贈りたくなりました。
脱気中にも栗が割れてしまって、ホールの大きなものをあまり送れなかったのですが、
少しでも役立ててくれたら嬉しいなぁ。

◻︎栗ごはん
数週間追熟させた栗を使って栗ごはんを作りました!
栗は炊き込む前に熱湯で2〜3分下茹でをすると、
まるごと炊飯器炊きをしても、しっかりと火が入るそうです。
もっちりとした食感が好きなので、半分はもち米に。
炊き込みご飯の塩は、米3合に小さじ1!
覚えておいて、いろんな炊き込みご飯に応用しています!
炊き上がり。

大粒の栗がごろっと!そして栗の甘いこと!!!
栗ってこんなに美味しかったっけ!?と思わず笑みがこぼれます。

◻︎自家製モンブラン
最後に栗といえばのモンブラン。こちらも森岡先生のレシピです。
先生のレシピの素敵なところは、市販の栗加工品を使っていないところ。
須木栗だけのモンブラン。せっかくなら味わってみたかったんです。
蒸し栗を使ったペーストと栗の渋皮煮をブレンドすることで、
モカ色のモンブランクリームを作ります。

モンブラン特有の縄のような模様は、
モンブラン口金という、細かい穴が複数空いた口金を使うのですが、
クリームをしっかり漉しておかないと、口金に栗が詰まってしまって上手くいきません。
クリームをしっかり濾すことと。
口金から出たクリームを、絞りたい部分に垂らしながら絞るのがコツです。
とはいえ、私もあまり上手に絞れませんでしたが(笑)
モンブランも完成です!

中身にごろっと大粒の栗の渋皮煮が入っています。
栗本来の甘さと少しだけ加えているカスタードクリームが最高においしい!!
あー秋って幸せ!!
私頑張った!!という気分になりますよ(笑)
◼︎少し手間をかけて楽しむ秋の栗仕事。秋ならではのお料理やお菓子を楽しんで。
今の季節、見かけることが多くなった栗。
保存することでどんどん甘くなっていくので、
こんなに食べられないわーと思っても、少しずつ時間のある時に加工できるので大丈夫!
栗の渋皮煮や甘露煮などの加工品は手間はかかりますが、
出来上がった時の喜びはひとしおです。
栗はまさに秋ならではの味覚!
味わうだけで秋を満喫した気分になれます!
栗の本や記事は本当にたくさんの種類が出ているので、
まずは気になるものからトライしてみてください。
またお近くの方は、ぜひ宮崎県の須木栗もお見かけの際に試してみてくださいね!
