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編集部

市販の焼き餃子で 水炊き餃子鍋【わがやの鍋】

「今日鍋しよう」
母のその声がかかるのはいつも休日でした。

普段は仕事で晩ごはんを一緒に食べられない父も参加できるから
4人がけのダイニングテーブルは満員御礼になります。

真ん中に置かれた土鍋の中には白菜、きのこ、豆腐、豚肉、餃子。
これを水炊きにしてポン酢で食べるのがお決まり。


鍋に餃子は珍しいでしょうか??

当時は気に留めていませんでしたが
改めて考えるとマイナーな具材のような気がします。

けれどこれがわがやの鍋のチャームポイント。

煮込まれて2まわりほど大きくなった 元小粒の餃子は
澄んだ透明のスープとポン酢を含んだまま
口の中でほどけてじんわりとお腹を温めてくれます。

つるりと軽やかな喉越しだから
いくらでもお箸が伸びてしまう、
お気に入りの具材でした。


雪遊びで冷えた時も、部活で疲れた時も、
子どもの私はいつも
この柔な優しさに癒されてきたことが
記憶に残っています。

最後のひとつを取り合って
弟とけんかしたことも今ではいい思い出(笑)





ひとり暮らしの今も
鍋は冬の食卓によく上ります。

キムチ鍋や出汁をきかせた鍋、
気分に合わせて味を変えれば飽き知らず♩

けれど、1周まわってまた戻りたくなるのは
やっぱり昔食べた餃子鍋。


食べ物や匂いにふと懐かしくなることがありますが
餃子鍋は私にとってその1つみたいです。

ふかふかに煮えた餃子を1つ食べる度に蘇るのは
ぐつぐつと湯気をあげる土鍋の美味しい音と
家族が談笑する賑やかな空気。


そんなことを思い出しながら
自分の目の前に置いた鍋をつつく、
ちょっぴり贅沢なおひとり様スタイルも悪くない^^

10年後、またこの鍋を食べた時には
どんなことを思い出すのだろう?

過去の思い出に上乗せして
この先もわがやの鍋に温かな思い出が刻まれますように。



〈餃子鍋〉 18cm鍋1つ分

具材は餃子と冷蔵庫にあるものでOK

↓今回は

(材料)
・餃子:5個(市販の焼き餃子用のものでOK)
・白菜:1/8カット
・にんじん:1/6本
・しめじ:1/2株
・小松菜:1/2袋
・水:6カップ
✳︎酢:大さじ2
✳︎醤油:大さじ2


(手順)
①白菜はざく切り、にんじんは薄切りに、しめじは石づきをとる。
小松菜は3cmの幅に切っておく。

②鍋に①と餃子を入れ、水も加えて火にかける。
沸騰してから弱めの中火で20分〜30分、具材に火が通るまで煮込む。

③✳︎を合わせてポン酢を作る。

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ひとり時間を愉しむ日々。日常の一角を切り取った料理や暮らしのことを綴ります。
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