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49歳、無趣味・推しなし。子離れ世代でも毎日が楽しくなる『何か』の探し方を知りたい!

「推し」や趣味がないのが悩み。人生が楽しくなるような何かを見つけたい。

コロナ禍に親友が韓流ドラマやアイドルにハマり、推しコミュニティで友達ができたり、推し目的で遠征や旅行などに出かけていくのを見ると、楽しそうでうらやましく感じます。私は「韓流」にいまいちハマることができず、彼女ともなんとなく疎遠に。これまでこれといった趣味もなく、「推し」と呼べる人もいません。平日は契約社員として働き、休日はスマホやテレビを見ながらダラダラ。そろそろ子どもも手を離れるので、毎日が楽しくなるような何かを見つけたい。どうしたら見つけられますか?
(49歳・女性)

犬山紙子さんの回答

自分の「好き」の延長線上にハマれるものが見つかるかもしれません。

 オタク気質の私が、これまでの「推し活」を振り返ると、「推し」にハマるときって、精神的に少し弱っているときなんですね。実際に会って話すこともない、いわば偶像にすがる気持ちというか、〈祈り〉をささげる行為に近いのかもしれません(笑)。なので、それを必要としない人もいるでしょうし、「推し」がいないからといって、感受性が低いとか、毎日が楽しめないということはまったくないと思いますよ。むしろこれまで充実した生活を送られてきたのではないでしょうか。しかも、「推し」は見つけようと思って見つかるものではなく、気づいたら沼にハマっていた……みたいな感覚なんです。
 ただ、今後はお子さんの手が離れて時間ができるぶん、できるだけフットワークを軽くしておいたほうが、何かにハマれるチャンスは増えると思います。私の場合、SNS上でもリアルな友達でも、「この人の感覚は信用できる」と思う人が何人かいて、そのうちの2〜3人が「おもしろい」と言っているものは、必ずチェック。その人たちがおすすめしている本や映画、エンタメ情報から「推し」が見つかることが多いです。
 ちなみに、最近私がハマっているのが、洋服に布用絵の具で絵を描くこと。服も絵を描くことも昔から大好きなので、それが合体した「絵付け」はすごく楽しい! 何歳になっても新しい趣味はできるんだなと実感。自分の「好き」の延長線上に、夢中になれる何かが見つかるかもしれません。

お悩み回答者 犬山紙子さん

エッセイスト・コラムニスト。1981年生まれ。ファッション誌の編集者を介護離職し、2011年『負け美女』(マガジンハウス)を出版。執筆活動のほかテレビやラジオのコメンテーターとしても活躍。近著は『女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

石塚元章さんの回答

「推し」がいなくても気にする必要なし。「広く浅く」教養を広げるのも楽しいですよ。

 「推し」がいたら楽しいとは思いますが、いなくてもまったく問題ありませんし、気にしなくて大丈夫です。何か(だれか)を好きだったり応援するときに、「推し活」をしなくても充分楽しむことはできます。
 どうしても趣味を見つけたいと思うのであれば、これまでの人生で好きだったもの、ハマったものがなかったか思い出してみてください。自分史を振り返ると、音楽だったり、スポーツだったり、夢中になっていたものがひとつやふたつありませんか? そのなかに趣味の候補が見つかるかもしれません。
 お子さんがいらっしゃるのであれば、お子さんと「推し」や趣味を共有するのも手。これは私の母親の話なのですが、私の子ども(母にとっては孫)は幼いころ、すごく野球が好きだったんですね。野球には興味がなかった母ですが、孫といっしょに野球中継を見ているうちに、すっかりプロ野球ファンに。90 歳になった今でも、テレビで野球観戦を楽しんでいます。
 あとは、カルチャースクールや文化センター※1が開催している教室に参加してみるのはどうでしょう? さまざまなジャンルの講座があるので、自分の興味関心を知るきっかけになるはず。大きな書店や図書館に行って、いろいろな本を手にとってみるだけでも好奇心が刺激されますよね。そこからひとつにしぼらず、知識や教養の幅をどんどん広げていくのもあり。「狭く深く」もいいですが、「広く浅く」楽しむ人生もいいと思いますよ。

※1 カルチャースクール、文化センター
おもに社会人を対象に、趣味や教養を深めるための講座を提供する施設。カルチャーセンター、文化教室とも呼ばれる。新聞社・放送局のマスメディアや百貨店が展開しているスクール、市区町村が主催する公開講座など、規模や種類はさまざま。

お悩み回答者 石塚元章さん

CBC特別解説委員。1957 年、愛知県生まれ。81年、中部日本放送(CBC)入社。報道局記者として活躍後、JNN海外特派員、ニュースキャスターなどを歴任。現在、情報番組「ゴゴスマ~GO GO!Smile ~」(TBS系)、「石塚元章ニュースマン!!」(CBCラジオ)などに出演中。

『オレンジページ』2025年5月2日号より)

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取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子