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【知りたい!介護にかかるお金】在宅に必要な金額は?施設によってどのくらい変わる?

親の介護は突然やってくるもの。サービスを受けたり、施設に入居したり……と、その際に気になるのが「お金」。

いざというときに備えて、介護にかかる費用について、「となりのかいご」代表理事・川内潤さんに聞きました。

介護にかかるお金は無理のない範囲で

介護を考える際、頭をよぎる「お金」の問題。公的な介護保険である程度まかなわれるとはいえ、介護サービスを受けるにもお金がかかります。デイサービスなら、自己負担金に加えて食事代やおむつ代などの費用が必要に。「出費は可能なかぎり親の年金や貯金でまかなうのが基本で、子世帯が無理をして負担する必要はありません。できる範囲で捻出していくことが大切です」(川内さん)。親と離れて住んでいる場合、住み慣れた地元や友人から離れたくな いと考える親も多いもの。焦って呼び寄せたり同居したりして親の生活を大きく変えることで、かえって不安が強くなることもあります。 離れていることをメリットだととらえ、同居を考える前に互いに冷静になり、じっくり考えてみましょう。

在宅介護にかかる費用の目安は……

〈一時的な費用〉
手すりの取り付け
トイレのリフォーム
介護用ベッドの購入
エアコンなどの整備
……平均47.2万円

〈月々の費用(在宅介護の場合)〉
デイサービスや訪問介護など
介護サービスの利用料
ショートステイや通所介護の食費
福祉用具レンタル費用
……平均5.3万円

※ともに公益財団法人 生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査 令和6年」より。要介護(要支援)度等により、かかる費用は上下します。

ココがポイント

自分の生活水準を変えないで!!

「介護のためにあなたの貯金や生活費を削ってしまうと、ライフプランが破綻してしまう可能性大。親を恨んでしまう結果につながりかねません。介護を無理なく続けるためにも、まずは自分の生活を第一に!」(川内さん)

介護施設を見学しておく

「入居の有無は別として、一度、介護施設を見学してみましょう」と川内さん。何が親にとっていいケアにつながるのか、実際に見てみないとわからないもの。家族のみでも見学に行くのがおすすめだそう。「親を介護施設へ預けることに罪悪感を持つ必要はなし。プロによる手厚い介護が受けられるメリットは、大きいですよ」(川内さん)

高額介護サービス費支給制度や、介護保険負担限度額認定制度など、親の資産が少ない際に利用できる公的支援も用意されています。上手に制度も利用しながら、無理のない範囲で負担しましょう。

教えてくれたのは……川内 潤さん

NPO法人となりのかいご代表理事。上智大学文学部社会福祉学科卒業。老人ホーム紹介事業や在宅・施設介護職員を経て、2008年に市民団体「となりのかいご」を設立。親の介護をわかりやすく記した共著『親不孝介護 距離を取るからうまくいく』(日経BP社)は、介護に悩む多くの読者から共感を得ている。

『オレンジページ』2025年12月2日号より)

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監修/川内 潤 イラスト/ぱんとたまねぎ 取材・原文/和栗 恵 文/池田なるみ