介護のプロに聞く!「後悔しない介護」とは。親が元気なうちの準備がPOINT
親の介護は、ある日突然やってくるもの。まだ元気なうちに準備を始めておけば、いざというときも慌てずにすみ、将来の安心にもつながります。今回は、「となりのかいご」代表理事・川内潤さんに、簡単そうで意外と難しい介護の準備について教えてもらいました。
親の老いと向き合うことも〈準備〉のひとつ

働き者だった親、頼りになる存在だった親も、年をとれば自然と老いていくもの。この現実と向き合うことも「介護の準備のひとつ」だと川内さんは言います。親が老いて、これまでできたことができなくなったことに対し、イライラしたところでどうしようもありません。そういうものだと受け止め、見守ってあげましょう。
後悔しない介護とは「家族の関係が良好なまま介護できること」
「介護に正解・不正解はありませんが、〈いい介護 〉とは、 家族の関係が良好な状態で介護できることだと思っています」と川内さん。支配的にならず、伝えたいことは伝え、お互いのためになる介護をめざしましょう。
親の老いと向き合い、介護について考えることは、未来への大切な準備です。互いの気持ちを尊重しながら、少しずつ積み重ねていってくださいね。
教えてくれたのは……川内 潤さん
川内 潤さんNPO法人となりのかいご代表理事。上智大学文学部社会福祉学科卒業。老人ホーム紹介事業や在宅・施設介護職員を経て、2008年に市民団体「となりのかいご」を設立。親の介護をわかりやすく記した共著『親不孝介護 距離を取るからうまくいく』(日経BP社)は、介護に悩む多くの読者から共感を得ている。
監修/川内 潤 イラスト/ぱんとたまねぎ 取材・原文/和栗 恵 文/池田なるみ








