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疲労回復に効くカンタン薬膳レシピ『たっぷりきのこの肉じゃが』齋藤菜々子さん

薬膳では、夏の間に大量の汗をかくことで体のエネルギー〈気〉が消耗し、疲労や倦怠感を招くとされています。

そこで今回は、疲れをとりたい日に食べたい、〈気〉を補う食材を使った薬膳仕立ての肉じゃがを紹介します。ごま油がふわりと香る甘辛味に、きのこの濃いうまみが合わさり、ご飯もどんどん進みます。

『たっぷりきのこの肉じゃが』の薬膳ポイント

〈気〉を補う「牛肉」や「じゃがいも」「きのこ」を使って体にうれしいひと皿に。きのこ類は、消化を助け便秘予防にも役立つ効果も!

『たっぷりきのこの肉じゃが』のレシピ

材料(2人分)

牛こま切れ肉……150g
じゃがいも……2個(約260g)
生しいたけ……4個(約80g)
しめじ……1/2パック(約75g)
玉ねぎ……1/2個(約100g)
万能ねぎ……1/2本
だし汁……1と1/4カップ

〈A〉  
砂糖……大さじ1と1/2  
酒……大さじ1と1/2  
しょうゆ……大さじ2と1/3  
みりん……大さじ1

ごま油……大さじ1

作り方

(1) 下ごしらえをする

じゃがいもは皮をむいて4等分にし、さっと水にさらして水けをきる。しいたけは石づきを取り、4等分に切る。しめじは石づきを切ってほぐす。玉ねぎは8等分のくし形に切る。万能ねぎは長さ2~3cmの斜め切りにし、さっと水にさらして水けをきる。

(2)炒めて煮る

鍋にごま油を中火で熱し、じゃがいも、しいたけ、しめじ、玉ねぎを入れて全体に油が回るまで炒める。だし汁、牛肉を加えて強めの中火にし、煮立ったらアクを取って〈A〉を加える。落としぶた※をして弱めの中火にし、7分ほど煮る。

※オーブン用シートを鍋の口径よりもひとまわり小さめの円形に切り、中央に2cmくらいの穴をあけたもの。

(3)仕上げる

落としぶたを取り、じゃがいもが柔らかくなるまでときどき混ぜながら6~7分煮る。器に盛り、万能ねぎをのせる。

薬膳といっても、使うのはいつもの調味料と身近な食材だけ。ちょっと工夫するだけで、毎日のごはんが体をいたわる一皿になります。

疲れた日や便秘が気になる日のお助けメニューに、ぜひ作ってみてください!

教えてくれたのは…
齋藤 菜々子サイトウ ナナコ
料理家

料理家、国際中医薬膳師。料理家のアシスタントを務めながら、日本中医食養学会、日本中医学院にて中医学を学ぶ。独立後は「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使った、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。雑誌・企業へのレシピ提供、webコラム連載、イベント出演などで活動中。

詳細はこちら

『オレンジページ』2025年9月17日号より)

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料理/齋藤菜々子  撮影/佐々木美果 スタイリング/久保田朋子 文/池田なるみ