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【うっかりが食中毒のもと】夏場のお弁当作りの落とし穴3点と対策を徹底解説!

夏のお弁当づくりは、いつも以上に気をつかうもの。それでも、ちょっとした「うっかり」がいたみの原因に。

ここでは、夏のお弁当づくりで見落としがちな3つの落とし穴と、すぐにできる対策をご紹介。安心しておいしく食べるために、ぜひチェックしてみてくださいね。

夏弁当のうっかりいたみ3大原因

NG➊中身が温かいまま弁当箱のふたを閉めてしまう……

ご飯やおかずが温かいうちに弁当箱のふたを閉めると、さめる過程で発生 した水蒸気でふたに結露が付着。弁当箱内の湿度が高くなり、いたみの原因に……。とくに夏は思った以上に熱が残りやすいので要注意。

【対策ポイント】

「さましているから大丈夫」という人も、できればお弁当を包む直前に弁当箱のふたを開けてチェックを。裏面に結露が付着していたら、食品用アルコールスプレーを吹きかけたペーパータオル(または清潔なふきん)で拭き取ると安心です。

NG➋おかずの水分がちゃんときれていなかった

しっかりきったつもりでも、意外と水分が残っていることも。食中毒菌は水分が多い場所でより増殖するので 、おかずなどからしみ出した水分を介して菌が弁当箱全体に広がってしまいます。

【対策ポイント】

まずは、汁けをペーパータオルなどでしっかり絞っておきましょう。また、小分けカップや細かく仕切りのついた弁当箱を使うなどして、他の食材に汁もれしない工夫も大切です。

NG➌ 生肉をさわった手で蛇口に触れ、その蛇口をさわった手でお弁当を詰めてしまった

朝、急いでお弁当を作っていると、つい生の肉や魚をさわった後に手を洗わず蛇口や調理道具をさわってしまうことが。その後で手を洗っても、洗う前に接触した場所を再びさわると、そこから食中毒菌が広がることに。

【対策ポイント】

蛇口や調理道具を介した「うっかり二次感染」を防ぐためにも、素手で食品を詰めるのはNG。使い終わった調理道具を調理台やシンクに長く放置するのも、二次感染の原因に。こまめに調理道具を洗う、蛇口を消毒するなどして清潔に保ちましょう。

食中毒菌を「つけない、増やさない、やっつける」ことが重要。温めなおしたおかずを入れるときは、食中毒菌が死滅するといわれている70℃以上までしっかり加熱することも忘れずに。

ちょっとした油断が、いたみのもとになる夏のお弁当。「これくらい大丈夫でしょ」と考えず、基本の対策を徹底するようにしましょう!

『オレンジページ』2025年7月17日号より)

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監修/野上優佳子 イラスト/ナカオ テッペイ 原文/池田 泉 文/池田なるみ