
75歳以上の免許更新に必須‼『運転免許認知機能検査』とは?親世代に伝えたい知識

75歳以上の高齢ドライバーは、免許を更新するとき「運転免許認知機能検査」を受ける必要があることを知っていますか?
この検査は、高齢運転者が運転に必要な能力を維持しているかを自覚し、安全運転を促す等の理由で行われるのもの。75歳の誕生日を前に、検査の案内が届いて「検査って、なに?」「テストみたいなもの? 勉強は苦手なんだけど……」と戸惑う人も。
40~50代では、親世代が検査を受ける場合も多いでしょう。
備えるポイントは2つ。
①検査の内容を知っておくこと。
実は、運転免許認知機能検査で出る問題は公開されていて、事前に確認し、備えることができるんです!
メインの問題は、下のようなイラストを16種類記憶し、一定の時間がたってからどのくらい記憶しているか(再生できるか)を問う「手がかり再生」。「16種類も覚えられない!」と不安になると思いますが、全部正解する必要はないのでご安心を。

また、今年は何年? 今月は何月? 今日は何日?といった日付や曜日、時間などを応える「時間の見当識」も出題されます。
次のポイントは
②みんなが疑問や不安に思うことを知っておくこと。
「検査で不合格になったら、もう免許更新はできない?」(→繰り返し受けることは可能。ただし認知症の診断が出た場合は更新できない)など、よくある疑問について知っておくと、安心して、落ち着いて検査を受けられます。

また、過去3年間に「信号無視」「速度超過」など一定の違反歴がある人は「運転技能検査」も受ける必要があります。難しい検査ではありませんが、実際に運転して、「一時停止」「右折・左折」「段差乗り上げ」等の課題を行います。

さらに、当日落ち着いて検査を受けられるよう、持ち物や注意点をメモにまとめましょう!

高齢ドライバーやそのご家族は、上記をふまえて、市販の解説本などで試験の流れや内容を確認しておきましょう。
監修/細川一夫(自動車運転アドバイザー) イラスト/福場さおり 文/編集部・今田