2023.04.10

アレンジも楽しい! 甘酸っぱ~い手作りいちごジャム

いちご狩りが楽しめる季節。フレッシュないちごの甘酸っぱさはたまらない~。
スーパーにもたくさんいちごが並んでいますよね。たくさんあって食べきれないときや、ちょっと酸っぱかった(涙)なんてときは、ジャムにするのがおすすめ。

刻んだいちごをしっかり煮つめたら、まるごといちごを仕上げに加える「二段階」製法で、
1パック分の甘みと香りをぎゅっと詰め込みます。

「いちごジャム」の画像一覧

では、作り方をどうぞ!

「いちごジャム」のレシピ

材料(でき上がり約250ml分)

いちご…1パック(約300g)
上白糖…125g
レモン汁…大さじ1

作り方

1.  いちごを切って、砂糖をからめる


いちごはへたを切り落とし(正味250g)、2/3量はソース用として縦に4等分、大きければさらに横半分に切ってボールに入れる。残りは切らずに別のボールに入れる。まるごといちごに上白糖大さじ1を、刻みいちごに残りの上白糖とレモン汁を入れてからめる。水分が出るまで室温に30分ほどおく。

2.  ソース用のいちごを火にかける


ホーロー(またはステンレス)の小鍋に刻みいちごを汁ごと入れ、中火にかける。ふつふつと泡が出たら弱火にする。

3.  しっかり煮詰める


ゴムべらで絶えず混ぜながら8~10分煮て、いったん火を止める。鍋底をへらでこすってみて、筋ができてすぐ消えるくらいのとろみがつけばOK。

4.  まるごとのいちごを加えてできあがり


もう一度弱火にかけ、1 のまるごといちごを汁ごと加える。ゴムべらで混ぜながら30秒ほど煮て、火を止める。粗熱が取れたら保存びん(下記参照)に入れ、ふたをせずに完全にさます。

ポイント1 びんの消毒方法

保存びんは使用する前によく洗い、耐熱の場合は水をはった鍋に入れて煮沸し、清潔な布の上で自然乾燥させる。耐熱でない場合はアルコールスプレーなどで消毒する。

ポイント2 保存について

冷蔵で1週間ほど保存可能。また、ファスナーつき保存袋に入れて平らにし、冷凍するのもおすすめ。シャーベット状に固まるので、使いたい分だけくずして取り出せます。冷凍の場合は1カ月ほどで食べきって。

いちごジャムはアレンジしても楽しい!

+ピーナッツバター(右)

アメリカで人気のピーナッツバター×ジャムの組み合わせは、香ばしさと甘酸っぱさのバランスが絶妙。スコーンやマフィンとめしあがれ。

+練乳(左)

相性最高の王道コンビ。びんの半分までジャムを詰めたら、びんを少し傾けて練乳をそっと流し込んで。牛乳に入れれば、濃厚ないちごミルクに!



+チョコレート


粗く刻んだ板チョコを、ジャムにたっぷり混ぜるだけ。冷たいままカリッと食べても、焼きたてのトーストにのせてとろりと溶かしても美味!

+バター


室温にもどしたバターを練りながら、同量のいちごジャムを少しずつ加えて混ぜ、目にも鮮やかな「いちごバター」に! ほどよい塩けがたまりません。


ではここで質問!
どうしていちごを煮詰めるとプルプルのとろみがつくのでしょう?

答えは……

いちごに含まれる「ペクチン」が水分を閉じ込めるから。


いちごには「ペクチン」という食物繊維が含まれていて、いちごの形を保つ役割をしています。煮詰めることでいちごの形が崩れ、ペクチンが外の水分に溶けだしたところに、砂糖を加えると、ペクチンどうしが絡み合って網目のようになるんです。この網目の中に水分が閉じ込められることで、ジャムのとろみがついた状態になるというわけ。

とろみの秘密も知りながら、おいしいいちごをたっぷり味わいましょう!

「食べ物の『なぜ』を探ろう! キッチン実験室」より)

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料理/福田淳子 撮影/福尾美雪 スタイリング/しのざきたかこ イラスト/てぶくろ星人 文/編集部・和田有可

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