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世話焼きな本屋さん

お客さんの悩みや気持ちに寄り添う本を、ちょっと世話焼きな書店員たちが心をこめて選書いたします。どうか素敵な本との出会いがありますように。

新年度のスタート!プロの書店員が厳選した『ハッピーになれる本6選』で前向きに

新年度にふさわしい、読めばハッピーになれそうな本で前向きに一年をスタートしたいです!

今回の選書担当

書店員芸人 カモシダせぶんさん

芸人活動と並行し、2つの書店に勤める現役書店員。9 月19日には初小説『探偵はパシられる』(PHP研究所)発売予定。
公式X:@kamo_books

「いか文庫」店主 粕川ゆきさん

書店勤務のかたわら、店舗も商品もない「エア本屋」・いか文庫を発足。リアル書店での選書やイベントを通じ、本との出会いを提供している。

書店員芸人 カモシダせぶんさん
おすすめ3選

バナナの魅力を100 文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則

成瀬は信じた道をいく
著:宮島未奈 新潮社 1760円

メガヒット小説『成瀬は天下を取りにいく』の続編。だけどこちらから読んでも全然OK! あまり小説を読んだことがない人にもすすめられるぐらい読みやすいです。主人公の学生、成瀬あかりの活躍ぶりは、読めば確実に元気になります! 京都大学を受験したり、びわ湖大津観光大使になり、さらにそこから「観光大使-1グランプリ」に出たり。かと思えばクレーム体質の主婦の相手になったりと、予想外の行動ばかりする成瀬から目が離せません。この短編集、いちばん最後がまさに年末年始の話。紅白歌合戦がもうすぐ始まる年の瀬に、成瀬はいったい何をしていたのか。今が読むのにピッタシです! 成瀬からたくさん活力をもらってエネルギッシュな2026年にしましょう!

2024 年「本屋大賞」を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』に続き、唯一無二の主人公・成瀬あかりとその人生に交差する人々の物語、全5 編を収録。

猫語の教科書

誕生日事典 366 日の「魔法の言葉」
著:鏡リュウジ 日東書院本社 2860円

本屋で働いていて、この時期とにかく売れるといえるのが占いの本。今回はそのなかでも、とくに僕が好きなものをおすすめ。こちらは誕生日占いなので、星占いやタロットよりもかなり細分化して解説されています。同じ誕生日の有名人とか知れるのも地味にうれしい。この本がすごいのは「書物占い」の役割もあるところ。書物占いとは、知りたいことを心に思い浮かべて、無作為にパッと本を開いた先にある言葉を今の自分に必要なメッセージと受け止める占いのこと。本書は開いたページの右側にメッセージが書かれているので、誕生日占い本の弱点である「自分や知り合いの誕生日以外のページ見ないなぁ」を克服してるんです! 毎日開いて楽しめる一冊。

占星術研究家・鏡リュウジによるオリジナル性格事典『誕生日バイブル』に、書物占いの要素を加えてバージョンアップ。366 日分の「魔法の言葉」をとじこめた一冊。

ゼロからトースターを作ってみた結果

死なないやつら/
著:長沼 毅 講談社 1100円

普通の生き物なら命を落としてしまう環境でもなぜか生きていられる〈極限生物〉について書かれた本です。ひと昔前に有名になったのはクマムシ。「樽」という状態になると、どんな高温や低温でも、なんなら空気がなくても大丈夫という無敵生物。強すぎ。このクマムシに並ぶトンデモ生物がたくさん出てきます。油の中でも生きられるセキユバエの幼虫。2億5000万年前の岩塩の中から見つかったハロバチルスなど。生命の神秘を感じずにはいられないと同時に、環境に適応したり住むところを変えたりして生きつづけることの大切さも学べます。ベタなとこだとキリンやペンギンの話もあったり。これを読めばどんなことがあってもひとまずは生きぬくぞと思えるのでぜひ。

超高温、超高圧、高塩分、強重力など、圧倒的に過酷な環境をも生きぬく極限生物たち。その能力と進化を見つめ、「生命とは何か?」という根源的な問いを考える。

「いか文庫」店主 粕川ゆきさん
おすすめ3選

プラネテス 全1~4巻

W10 世界197ヵ国のふしぎな聖地&パワースポット 神秘の古代遺跡 驚異の大自然 謎の巨石 祈りと奇跡の地
編:地球の歩き方編集室 Gakken 1870円

旅行ガイドといえばの『地球の歩き方』ですが、じつは読みものとしてもおもしろいんです。本書もだれもが知る名所から、そんな場所あったの? と驚かされるところまで、世界中から集めた聖地とパワースポットが紹介されています。実際に行く方法というよりも、なぜそう呼ばれているかを歴史や宗教、地形などさまざまな角度から教えてくれるので、新しい知識にワクワクした気持ちで新年を迎えられるはず。個人的にテンションが上がったのは、聖地のスペシャリストが、地元・山形の山をおすすめしていたこと。じつはまだ行ったことがないので、こんなに身近にあるならすぐ行くしかないと決めました。気になるところからちょっとずつ読むのも楽しい一冊です。

驚異の大自然・セドナ、神秘の古代遺跡・マチュ・ピチュなど、美しくミステリアスな 世界中の聖地とパワースポットを雑学やインタビューとともに紹介。

すぐやる脳

©売野機子/小学館

ありす、宇宙(どこ)までも 既刊5 巻
著:売野機子 小学館 各770円

バイリンガル教育を受けていたはずが、ある理由から日本語さえもつたなく育ったありす。「俺が君を賢くする」と宣言し、ありすにあらゆる知識を与えていく秀才の同級生・犬星くん。2人が手を取り合い、人生を切り開く物語です。犬星くんのカリキュラムをこなすありすはしだいに、言葉を覚えることで自分の感情を理解できるようになり、わからなかった色がわかるようになり、もともと持っている強みを生かすすべも得て……新しいことを体感するたび輝くありすの表情を見ていると、学ぶことってこんなにも楽しく魅力的なことだった! と、こちらの人生までキラキラしてくるよう。生きづらさもテーマになっているので、救われる気持ちにもなる漫画です。

言葉がうまく出てこず、授業やコミュニケーションに不自由さを抱える朝日田ありすが同級生の犬星くんと出会い、日本人初の女性宇宙飛行士コマンダーをめざす。

調理場という戦場「 コート・ドール」斉須政雄の仕事論

コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集
文・絵:さくらももこ ブルーシープ 1100円

『ちびまる子ちゃん』で有名なさくらももこさんの人気作『コジコジ』。本書ではコジコジがみんなの悩みに答えていくのですが、回答はポジティブというかなんというか、想像をはるかに超えていきます。「ついつい考え込んでしまいます。」→「何か発明でもするのかな?」、「コンプレックスがあります。」→「でも生きているよ キミは生きている」、「できっこないよ。」→「じゃいってみよう せーの」。いい意味でいいかげんで、ま、いっかと思わされて、後ろ向きに考えがちなあれこれがふわふわと空に飛び去りそうな、楽な心地にさせてくれます。パッと開いたページに光をもらうこともありますが、100 個目の悩みと答えが最高なので、そこだけは最後にとっておいて!

みんなが抱える100のモヤモヤに、コジコジが一問一答形式で回答。とぼけた言葉に笑い、驚き、核心を突かれたようでハッとするメッセージブック。

⃝商品の価格は、特に記載のない限り消費税込みの価格です。改定される場合もありますので、ご了承ください。

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イラスト/河原奈苗

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