親の介護が必要になったら、仕事は辞めるべき?続けられる?介護の不安にプロが回答
親の介護が必要になったら、「仕事はこのまま続けられるのだろうか」と不安になる人は多いもの。
離職したほうがいいのか、それとも続ける道はあるのか。迷ったときに頼りになるのが、正しい情報と相談できる相手です。「となりのかいご」代表理事・川内潤さんに、くわしく教えていただきました。
自分の未来のために、介護離職は考えない

厚生労働省の発表によると、介護のために離職を選ぶ人は年間10万人ほど。男性の離職率も高まっています。
「子世帯の暮らしを守るためにも、介護離職はしないことをおすすめします。金銭面の問題だけでなく、親子の関係性から依存が生じ、心身ともに疲れ果ててしまうことも。親の介護が始まったとしても、あなたの人生を諦める必要はありません。仕事と介護の両立を可能にするために、積極的にプロを頼ってください」(川内さん)。
介護離職しないための鉄則
まずは、地域包括支援センターやケアマネに相談を!
介護の現場では〈 家族の支援がない〉ことも想定して、ケアプランを作成 するよう指導されています。家族だけで悩む前に、些細なことでも地域包括支援センターやケアマネに相談を。離職せずにすむ方法を見つけて。
職場にも相談しよう
2025 年 4月に「育児・介護休業法」という法律が改正・施行され、職場は積極的に情報発信と相談に応じることが義務づけられました。離職を考える前に職場に相談し、必要であれば介護休暇・休業制度の利用を。
がんばりすぎない!
介護の最前線を知る川内さんは、がんばりすぎてつらい思いをした人をたくさん見てきたそう。自分を大切にしていないと、親のことも守れません。がんばりすぎず、自分のメンタルを守ることを第一に考えましょう。
「辞めるしかない」と思う前に、相談できる場所がある。そのことを知っているだけでも、介護との向き合い方は変わってきます。迷ったときは早めに相談し、頼れる仕組みや人を上手に使っていきましょう。
教えてくれたのは……川内 潤さん
NPO法人となりのかいご代表理事。上智大学文学部社会福祉学科卒業。老人ホーム紹介事業や在宅・施設介護職員を経て、2008年に市民団体「となりのかいご」を設立。親の介護をわかりやすく記した共著『親不孝介護 距離を取るからうまくいく』(日経BP社)は、介護に悩む多くの読者から共感を得ている。
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監修/川内 潤 イラスト/ぱんとたまねぎ 取材・原文/和栗 恵 文/池田なるみ








