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【朝0秒弁当】これは助かる!『冷凍サンドイッチ』の極意を伝授【自然解凍で昼には食べごろ】

サンドイッチは朝作るもの……が常識?  いえいえ、じつは〈冷凍作りおき〉できちゃうんです。それがこちら!


カチコチに凍っていますがだいじょうぶ。自然解凍だけで食べられるんですよ。

「 たまにはお弁当作りをお休みしたいなあ」という朝も、「大変! 寝坊しちゃった」という朝も、この〈冷凍サンド〉さえあれば問題なし! 冷凍サンドを作るコツとアイディアをご紹介します。

ツナマヨで紹介!『冷凍サンド』の基本の作り方

材料(1人分)

〈パン〉
食パン(8枚切り)……2枚
バター(柔らかくする)……適宜
フレンチマスタード……適宜

〈具〉
ツナ缶詰(70g入り・缶汁をきる)……1缶
玉ねぎのみじん切り……1/5個分(約40g)
パセリのみじん切り……大さじ1
マヨネーズ……大さじ2
塩、粗びき黒こしょう……各少々

下ごしらえ

玉ねぎは耐熱のボールに入れ、ラップをかけずに電子レンジ(600W)で1分加熱して、さます。

作り方


(1)具を作る
ボールに具の材料をすべて入れて混ぜる。


(2)パンで具をはさむ
パンは片面にバター、マスタードを等分に塗る。塗った面を内側にし、パン1枚に(1)の具を広げてのせ、もう1枚ではさんでかるく手で押さえてなじませる。


(3)ラップで包んで冷凍する
半分に切り、ラップでぴっちりと包む(1切れずつ包んでもOK)。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍室で一晩以上冷凍する(2週間ほど保存可能)。

–{冷凍サンドの食べ方&具材の選び方などを紹介}–

『冷凍サンド』を食べる(持っていく)ときは……


●自然解凍で4時間解凍する

冷凍庫から取り出し、4時間ほど自然解凍すればおいしく食べられるので、ランチタイムには食べごろに。冷凍サンドを複数種類作っておき、1切れずつ包んでおくと、好きな組み合わせで好きな個数持っていけるので便利です♪

おいしさの秘訣!『冷凍サンド』3カ条

①冷凍OKの具材を選ぶ!

冷凍サンドの大敵は、水け。解凍したときに食パンがべちゃっとしないよう、野菜は水分の少ないものを選ぶのが基本。
【冷凍OK食材】
ピーマンやにんじん、じゃがいも、れんこんなどの野菜、肉や、ソーセージなどの肉の加工品。
【冷凍NG食材】
トマトやきゅうり、レタスなどの葉野菜、もやし、なす、大根など水分の多い野菜。

②パンを水けからガード!

パンに塗るバターやマヨネーズ、マスタード、クリームチーズ、パンにのせるハムやスライスチーズなどで、具材の水けからパンをガードします。

③具の量は欲張らない!

朝、冷凍室から取り出して、お昼ごろには自然解凍されているのが、冷凍サンドのいいところ。具をはさみすぎると、解凍されにくくなってしまいます。

『冷凍サンドイッチ』の注意点

便利な冷凍サンドイッチですが、とくに夏場は解凍のスピードが速くなるため、注意が必要です。作る際は下記を参考にしてください。

Q 一年じゅう作っても大丈夫ですか?
A 30℃を超える日はやめましょう。
完全に解凍されたら1時間以内に食べるのがおすすめです。夏場は解凍時間が短くなり、解凍後は温度が急激に上昇します。外気温が高いとサンドイッチにはさんだ野菜や卵に水滴がつき、雑菌が増殖しやすくなるため、夏場に持っていく場合は、保冷バッグや保冷剤をつけるなどして解凍時間を延ばしましょう。ただし、30℃を超える日は持っていくこと自体をやめましょう。

Q いたみやすい食材はありますか?
A 夏場は、卵やキャベツなどの野菜はNGです。
夏場は、腐りにくいジャムやチーズをはさんだサンドイッチくらいなら問題ありませんが、卵、レタスやきゅうり、キャベツといった水分の多い野菜は避けましょう。野菜は急激な温度差で水けが多く出ていたみやすくなるため、とくに気をつけないといけません。とんカツサンドの場合も、キャベツはやめてとんカツとソースだけにしましょう。

Q 作る際の注意点を教えてください。
A 清潔な手で衛生面に配慮して作りましょう。
野菜にはもともと菌がいるので、常温になると菌が増えてしまいます。そのため、清潔な手で作業し、口をつけた箸やスプーンを使わないようにしましょう。また、ラップなどは新しいものを使い、まな板や包丁、キッチングッズなどの衛生にも注意を払ってください。

Q 弁当作りでいたみにくくなる工夫はありますか?
A わさびや辛子を使うと効果的です。
わさびや辛子をバターなどに混ぜ、パンに塗っておくと菌の増殖が防げます。ほかにも、はさむポテトサラダや卵サラダにわさびや辛子を混ぜておくのも効果的です。卵サンドを作る場合は、卵は半熟ではなく堅ゆでにします。 

Q 弁当の置き場所の注意点はありますか。
A 直射日光の当たらない、暑くない場所に置いてください。
直射日光の当たる場所を避け、気温変化の少ない場所に置くことを心がけます。夏場に部活などで外に置きっぱなしにしたり、気温の上がりやすい車の中に入れっぱなしにするのはNGです。

Q いたんでいる目安はありますか。
A 水けとにおい、味で確認します。
キャベツやレタス、きゅうりなどの野菜が水っぽくなっていたり、変色や食べたときやにおいに酸味があったら食べるのをやめましょう。


サンドイッチの具は、ポテサラやキャロットラペ、ウインナソーセージなどもおすすめです。作っておけば持っていくだけで完結する『冷凍サンド』。ぜひ忙しい日の弁当に活用してみてくださいね。

『オレンジページ』2023年4月17日号より)

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料理/井原裕子 撮影/岡本真直 スタイリング/細井美波 監修/島本美由紀(食品保存アドバイザー) 文/編集部・堀部