
『ジョーさん。の漬けめし』は、SNSなどで人気の料理研究家・ジョーさん。による「漬け」レシピに特化した連載。季節に合わせて手を替え品を替えて作られたアイディアたっぷりの「漬けめし」、ぜひご覧ください!
煮るだけおしゃれスイーツ!『いちじくのコンポート』ゼリーへのアレンジも紹介
こんにちは、料理研究家のジョーさん。です。
秋が旬のいちじくは、じつは火を通してもおいしいフルーツ!
ワインとスパイスでかるく煮るだけで、とろりとやさしい甘さに変身するんです。皮ごとコンポートにすることで、赤く透き通ったきれいな色がシロップに溶け出して、見た目にもおいしい一皿に。
レモンの酸味とカルダモンの香りが、ふわっと広がりますよ。
『いちじくのコンポート』のレシピ

調理時間
30分(冷やす時間をのぞく)
材料(2〜3人分)

いちじく 5〜6個(約350g)
〈A〉
グラニュー糖(なければ砂糖) 150g
水 300ml
白ワイン 200ml クローブ 4粒
カルダモン(パウダー) 小さじ1/4
レモン(薄い輪切り) 4〜5枚
作り方

1.鍋にAを入れて強めの中火にかけ、グラニュー糖が溶けてアルコールがとぶまでしっかり加熱する。


2.火を止めて、カルダモン、いちじくを加えたら、レモンを並べてのせ、アルミホイルで落としぶたをして弱火で15分ほど煮る。

3.ボールなどに移し、氷水に当てて粗熱を取ったら、冷蔵庫で冷やす。
氷水で一気に冷やす工程は省いてもよいが、一気に冷やすことで身がくずれにくく色がよくなります。
※赤い色のシロップではなくなりますが、湯むきをしてからコンポートを作ることもできます。その場合、熱湯を沸かし、いちじくを入れて20秒ほどしたら取り出し、氷水に入れ、皮をむいてください。

コンポートというとシナモンを入れるのが一般的ですが、ぼくのおすすめはカルダモン。カルダモンって、実はショウガ科のスパイスなんです。カレーに使われるイメージがありますが、上手にデザートに取り入れることで、甘さがひきしまるんです。
レモンは、市販のレモン果汁ではなくぜひ生のものを薄切りにして使ってください! 普通の砂糖でも作れますが、グラニュー糖はつやが出て、すっきりした味に仕上がります。
せっかくきれいなコンポート、このおいしいシロップを捨てるなんてもったいない。ということで、ゼラチンで固めれば、上品なデザートに早変わりです。
『いちじくコンポートのゼリー』のレシピ

材料(作りやすい分量)
コンポートのシロップ 350ml程度
粉ゼラチン 5g
水 50ml
作り方

1.コンポートのシロップがさめていたら鍋などでかるく温め、ゼラチンをふり入れ、溶かし混ぜる。

2.容器に入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
フォークでかるくくずして器に盛っていちじくとレモンをのせれば、レストランのデザートみたいな自慢の一品になりますよ。
そして、ありとあらゆる「漬け」レシピを紹介してきたこの連載「ジョーさん。の『漬け」メシ」は今回が最終回!
次回から別の連載がスタートするのでお楽しみに。

ジョーさん。
料理研究家。世界に一つでも多くの幸せな食卓を作り出すをミッションに活動する。
WEBで“バズる”レシピを得意とし、X(Twitter)フォロワー数は39.7万、Instagramは8.5万。『めんどうなことしないうまさ極みレシピ』(KADOKAWA)など、レシピ本を5冊上梓。(2023年6月現在)
2021年に法人化した、レシピ動画制作、フードスタイリング、撮影、記事執筆などをワンストップで行う、食に特化した制作会社を運営している。
X(Twitter) Instagram Youtube 公式レシピサイト「タベタノ?」
撮影・文/ジョーさん。














