
【寝室こそ要注意】知らず知らずのうちに脱水に…医師が教える4つの熱中症対策とは?

日中の暑さ対策はしっかりしていても、寝ているときはおろそかになってしまいがち。
じつは寝室は、日中の熱がこもって夜も暑くなりやすい場所。睡眠中は水分補給ができないこともあって、熱中症が悪化するケースもあるんです。
意外とキケンな〈寝室〉の熱中症対策、さっそく確認していきましょう!
1.室温28℃以下、湿度40~60%の環境をキープ
熱中症リスクが高まる室温28℃以下を保つよう、一晩じゅうエアコンをつけるのがおすすめです。
ここで注意したいのが、エアコンの設定温度ではなく、室温が28℃以下になるようにすること。エアコンの機種によって冷え方が違うため、温湿度計を設置して確認を。
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●温湿度LEDアラーム
12,430円(編集部調べ)/プラスビジョン
温度と湿度から熱中症の危険レベルで計算し、4色のLEDカラーとアラームでわかりやすく知らせてくれる。ピラミッド形で360度どこからでも目に入りやすい。
2.通気性のよい長そで・長ズボンのパジャマを選ぶ
質のいい睡眠をとると体をいいコンディションに保つことができ、熱中症予防につながります。室内はエアコンでしっかり冷やしつつ、パジャマは春や秋に着るような長そでと長ズボンのものを。
体温調節しやすくなり、夜間に暑さや寒さで目を覚ますことがなくなります。
3.寝る前に200mlの水分をとる
就寝中は冬でもコップ1杯分の汗をかいているといわれ、夏場の汗の量はそれ以上です。脱水症状を防ぐため、寝る10~30分前にコップ1杯分(150~200ml)の水を飲むことが推奨されています。
トイレが心配なら、寝る1時間前に飲むようにしましょう。
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●ノマナイトウォーター
レモン風味(右)、アップル風味(左) 各195ml 214円(編集部調べ)/サラヤ
夜間のトイレ問題を解消すべく、水分をゆっくり吸収するように開発された就寝前専用のドリンク。水分とミネラル補給に。
4.クールダウン効果のある寝具を選ぶ
寝ている間に汗を大量にかくと、体は体温調節をがんばって行わなければならず、負担がかかります。汗による不快感も睡眠の質を下げる原因に。
ひんやり触感の寝具を取り入れることは、汗や蒸れを防ぐ効果があり、快適にゆっくり寝るために有効です。
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●両面使えるBOXパッド シングル
NクールWSP S2503 4,990円/ニトリ
リバーシブル仕様になっており、片面は夏用の冷感素材でひんやり心地よい。裏面は春と秋用のさらさら&ふわふわなパイル生地で長く使える。
エアコンをつけながら寝ると体が冷える。そんなときは?
エアコンをつけながらサーキュレーターや扇風機を壁に向けて使うと、下にたまった冷気が撹拌されて部屋の中が冷えすぎません。
寝室ではなく隣の部屋のエアコンをつけ、寝室の扉を開けて冷気を取り入れるのもおすすめです。
夏の健康は良い睡眠から。熱中症対策をきちんとして、元気な毎日をサポートしましょう。
教えてくれたのは……
石原新菜先生

「イシハラクリニック」副院長、「ヒポクラティック・サナトリウム」副施設長。帝京大学医学
部卒業後、同大学病院にて研修医として2年勤務。現在は、主に漢方医学、自然療法、食事療法による治療を行う。
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監修/石原新菜 原文/水浦裕美 イラスト/あべさん 文/池田なるみ