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酒井若菜の 若菜さん、いっしょに考えて!わたしの肌の「第二の人生」
気づけば20代のころとは明らかに違う、肌や見た目。でも一人で悩んだとて結局、迷宮入り……。そこでコスオタ女優・酒井若菜さんが、あなたの肌と美容の「これから」をいっしょに考えます!

酒井若菜さん愛用メイクアイテム大公開!アラフォーの「メイクがこれまでのようにいかない」悩みにお答え

2024.10.20

今回のお悩みは……?

メイクで若く見せたいというよりは、きれいに年を重ねたいです。あくまでも補正する感じにメイクしたいなあと思うのですが、気づけば美容から離れてしまって正解がよくわからなくなってきました。
40代になってから、30代と明らかに変わってきたなと思うのが目もとです。まぶたが下がってきたり、まつげが弱ってきたり。そのせいか目もとがぼんやりしています。目もとメイクのアップデートを同世代の若菜さんに教えてほしいです!

オレンジページ・営業K(43歳)

20代後半までは、BBクリームに少しのアイシャドウ、あとはマスカラ!  と、メイクは10分で終わるほどでした。メイクにはあまり興味がなく「ナチュラルがいちばん!」だったのですが、アラフォーに近づくにつれ、目力が弱くなり、写真に写った自分が毎回いまいちで、今までのようにはいかないことを実感。長年ナチュラル志向でいたため、いきなりメイクとなってもどこから手をつけたらよいかわかりません……。

梨紗さん(36歳)

大人の美しさは、
新品の画用紙に想いをはせることではなく、
画用紙にどんな絵を描けるか。

若いときは「ナチュラルがいちばん」、と思っていたのに、年を重ねたら「そうはいかない」と思う理由のひとつには、20代の見た目がベストだと思い込んでしまっている可能性がありますよね。

20代の残像に少しでも近づこうとしてしまっているのかもしれません。でも、残像は残像であって、実像ではないのです。

「大人の美しさ」とは、「画用紙にどんな絵を描いているか」だと思います。真っ白で折り目のない画用紙はきれいです。けれど、どんなに大切に保管していたって、よれっとしてきたり、いつの間にか角が少しだけ折れていたり、日焼けしてきたりするものです。
大人である私たちに必要なのは、価値観そのものを変えること。そのきっかけとして、まっさらの画用紙には戻れないことに気づけるかどうかがカギです。

そのうえで、どんな絵を描いているか。
もちろん若いときに画用紙を粗末に扱ってきたかどうかがその後を大きく左右するので、どうにもならないこともいくつかはあるでしょう。

ある程度大人になったら、真っ白なただのきれいな画用紙より、世界でたった一枚のオリジナルな絵が描かれた画用紙のほうが美しいと思うのです。

インタビューをした際に、カメラマンがスマホで撮影した、オフショット♪

表情シワは、ため息をつくためのものではない。
過去の自分をねぎらうためのもの。

私は若いころに、眉間にシワを寄せる癖がありました。
44歳になったいま、無表情にしていても、うっすら眉間にシワが出ています。何かを注入しない限り、決して消えることはありません。

もちろん、「その癖、やめといたほうがいいよー」とタイムスリップして若いころの自分に伝えてあげたい気持ちになっていた時期もありました。

でも最近では、鏡の前で眉間のシワを指でなぞりながら「若いころのあなたは、眉間にシワを寄せなければやり過ごせない日々を送っていたのね。乗り越えてくれてありがとうね」と過去の自分をねぎらってあげたい気持ちのほうが大きくなってきました。

シワは、一生懸命に生活してきたあかし。
シミは、太陽の下を一歩一歩歩いてきたあかし。
かっこいいじゃないですか。
シワもシミもなかったら、大人として恥ずかしいですよ。

大人は、シワやシミも利用して、「いい顔」をつくるものです。
真っ白な折り目のない画用紙(シミもシワもなくピンと張った若い肌)より、紙の質感を自分好みになるよう耕して(スキンケア)、下地を塗って(メイク下地やファンデーション)、絵を描いていくのです(アイシャドウやらチークやら)。

大人メイクに不可欠なのは清潔感。
私の「大人メイク」アイテムを紹介します。

自分を肯定しながら、上手に年を重ねたいものですが、ただ、忘れてはいけないことがあります。
大人になったら、清潔感にだけは気をつけなければいけません。

さあ、ここからは具体例です。

①ベースメイク
私の場合は、ツヤ肌メイクはほどほどに、けれど粉っぽくならないよう、グロウ系ハイライトを目じりの下(ほお骨の上あたり)に少しだけ入れます。オススメは&be の「&be グロウハイライター」
&be グロウハイライター 3080円
https://andbe-official.com/c/basemake/51
バーム状のハイライターで、透明感のあるツヤ肌をつくる。立体感も出るので、小顔メイクにも。
その代わり、Tゾーンはきちんとパウダーでマットに仕上げます。オススメはNARSの「ライトリフレクティングセッティングパウダー  プレスト  N」。鼻先やあご、鼻の下~唇の真ん中にぬれ感のあるハイライトを入れたがる人も多いですが、大人がやると一気に品がなくなるので要注意です。
NARS ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N 5894 10g 5830円
https://www.narscosmetics.jp/crystal-light-reflecting-pressed-setting-powder/E61401.html
自然な光沢感をもたらす軽いつけごこちのパウダー。どんな光の下でも小ジワや毛穴の目立たない美しい肌に仕上げます。同シリーズにはルースタイプも。

②アイメイク
目じりが垂れてしまうことに対しては、アイラインを目じりだけグッと持ち上げぎみにして強めに引きます。その代わり、囲みメイクはしません。

アイラインのカラーは、黒は最先端になったりひと昔前になったり、世間の評価はぐるぐる変わります。私はKATEの「スーパーシャープライナーEX4.0 漆黒ブラック」を使うことがほとんどですが、たまに抜け感を出したいときは3650の「リキッドアイライナー グレー」を使います。

ケイト スーパーシャープライナーEX4.0  BK-1 漆黒ブラック  1430円(編集部調べ)
https://www.nomorerules.net/pickup/super_sharp_liner_ex4/
安定して極細ラインを描きつづけられる独自設計で、美しい極細ラインがかないます。泣いてもこすっても落ちにくい!
3650 リキッドアイライナー  Gray(グレー)  1650円
https://3650.day/eyeliner
筆職人監修により腰としなやかさにより、描きやすさを実現。グレーは肌なじみがよく、やわらかいニュアンスが出ます。

ブラウンは世間が言うほど日本人にフィットしないと思っているので、私はブラウンは避けています。

マスカラも同じです。ブラウンのマスカラは人気がありますが、じつは日本人には浮いてしまうことも多いのです。ブラウンを選ぶなら赤みのない暗めのトーンを選ぶと失敗しにくいので、たとえばクリニーク「ラッシュ パワー マスカラ ロング ウェアリング フォーミュラ 」の ダーク チョコレートというカラーなんかはだれにでもなじみやすいブラウンとしてオススメです。

クリニーク  ラッシュ パワー マスカラ  ロング  ウェアリング  フォーミュラ  04ダーク チョコレート 4730円(編集部調べ)
https://www.clinique.jp/product/1606/92810/eye/lash-power-mascara-dark-6ml21oz
まつげを一本一本とらえ、長さが続くマスカラ。一日じゅうにじみにくく、ぬるま湯で簡単オフできる。「ダーク チョコレート」は優しく柔らかい印象の眼差しを演出します。

③チーク&リップ
チークはできればリキッドタイプを選び、昔よりも少し高い位置に。オススメはNARSのアフターグロー  リキッドブラッシュ。
NARS アフターグロー リキッドブラッシュ 全9色  7ml  4840円(編集部調べ)
https://www.narscosmetics.jp/afterglow-liquid-blush/G81101.html
うるおいたっぷりのスキンケア効果と、色鮮やかな発色をかなえたチーク。簡単に塗ることができ、自然なツヤと美しい仕上がりを
保ちます。

口紅はしっかりラインをとりましょう。唇の輪郭は顔の輪郭よりもメイクで簡単に修正できます。コンシーラーで輪郭をとりましょう。オススメのコンシーラーは、イヴ・サンローランのコンシーラー「ラディアント タッチ」。筆ペンタイプなので縁どりしやすいです。

イヴ・サンローラン ラディアント タッチ 全6色 6600円(編集部調べ)
https://www.yslb.jp/makeup/makeup-complexion/makeup-concealer-and-highlighter/radiant-touch/141YSL.html
発売から30年以上たつ名品。筆ペンタイプで使いやすく、目もとや口もとのベースに使用すると、メイクアップが美しく発色します。

口紅の質感はマットよりもうるおいを。でもマットリップは大人にしっくりくる色みが多いくてかわいいんですよね。そんなときは、マットリップでベースを作って(2回ティッシュオフして3回口紅を重ねると、落ちにくさは劇的にアップします)、上から保湿感の高いイプサやオバジのリップクリームをのせるとグロス代わりになるうえ、口紅のカラーも維持でき、さらには皮むけも避けられるのでオススメです。
左/イプサ ザ・タイムR リップエッセンス 10g SPF18 PA++ 2970円(編集部調べ)
https://www.ipsa.co.jp/products/skincare/essence/42645.html
たっぷりのうるおいでみずみずしい唇に整え、紫外線から唇を守ります。

右/オバジ ダーマパワーX リップエッセンス 10g  1650円(編集部調べ)
https://www.obagi.co.jp/derma-powerx/lip-essence/
美容液のようにすっとなじみ、うるおいとツヤが出て、ふっくらボリューム感が出ます。


文章で見ると、なんだかすごく凝っているようですが、メイク自体は10分もあれば終わります。

真っ白な画用紙に想いをはせるのは卒業です。品格のある絵を描いて、「唯一無二の私」に胸を張って生きましょう。

シワやシミは年輪です。美しく刻んでいきましょう。


PROFILE
酒井若菜(さかい・わかな)

1980年9月9日生まれ。女優、作家。数々のドラマや映画に出演。小説、エッセー集を発表するなど文筆業でも活躍中。 現在放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」、日本テレビ系新日曜ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」、MBS「スメルズ ライク グリーン スピリット」に出演中。
『酒井若菜の わたしの肌の「第二の人生」』毎月20日更新・過去の連載はこちら

文/酒井若菜 バナー撮影/天日恵美子

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