2024年もたくさんのコスメが発売され、私たちの顔を彩ってくれました。
そのなかでも私が特に気に入って使っていた商品を今回はご紹介したいと思います。
そう、2024年のベスコスです!
仕事柄、メイクさんにお化粧をしてもらう機会の多い私ですが、自分で選んだお気に入りを見てびっくり。
なんとまあ
プチプラの多いこと。
デパコスももちろん大好きなんですが、手軽に買えるプチプラコスメに自然と手がのびてしまうのだなと、しみじみするばかりです。
松井玲奈が選ぶ2024年べスコス【ファンデーション編】
私は薄肌・乾燥肌なのでベースメイクに求める条件は
「乾燥しない」「粉をふかない」「マスクをしてもヨレない」これが絶対条件です。
でも、手軽にきれいな肌は作りたい。そんなわがままな願いをかなえてくれたのが
fwee「クッションガラス ナチュラル」。
名前のとおり薄いガラスのような膜が肌をおおい、ほどよいツヤ感のある肌を作ってくれます。
このファンデの素晴らしいところは、スキンケア成分配合のファンデーションで、乾燥が気になるこの季節にマスクを長時間していても
ヨレない! 乾燥しない! ツヤが残っている! という3点。
マスクでこすれてしまったファンデーションはどうしても汚くなりがちなのに、「あれ? 今日マスクしてたっけ?」と錯覚を起こす密着力。
それなのに、厚塗り感はなく、もともと肌がきれいなんですよーといったふうに見せてくれる自然なカバー力。クッションファンデーションなので、ベースメイク作りも、お直しもパフで簡単にすますことができる点もポイントが高いです。
松井玲奈が選ぶ2024年べスコス【コンシーラー編】
それでも隠せないくまやシミ、ニキビ跡などがどうしてもあります。それをきれいに隠してくれるのが
tfit「
カバーアッププロコンシーラー」。
SNSで話題の商品。ものは試しと手にとってみたら、話題になるのも納得の一品でした。
3色セットのコンシーラーで、お気に入りはピンクベージュのコンシーラー。
これを筆にかるくとり、ポンポンとくまの部分になじませてあげるときれいにくまの影が隠れます。
重要なのは薄くのせること。隠したいからといって厚めに塗り重ねると乾燥するし、汚くヨレます。これはファンデーションもコンシーラーも同じ。ベースメイクのキモはいかに薄く塗り重ねるかだと考えています。そのルールをきちんと守れば、コンシーラー自体が柔らかく、密着力があるので、乾燥して浮いてきたりシワに入り込んで老けて見えるなんてこともありません。
3色を自分で混ぜ、肌に合ったカラーを作ることができるのもポイントが高かったです。
松井玲奈が選ぶ2024年べスコス【アイシャドウ編】
さて、お次はアイメイク。前回
パーソナルカラー診断を受けたお話をしましたが、それを踏まえて購入したアイシャドウのひとつがベスコス入りです。
マジョリカ マジョルカ「シャドーカスタマイズ(フローティング)BR701 花言葉」。
マジョリカ マジョルカの単色シャドウは手にとったことがあるかたもいるのではないでしょうか? まぶたにのせるとふんわりとピンクのラメが発色してくれ、たちまち目もとが華やぎます。
他のアイシャドウと合わせて使うのももちろんいいですが、これひとつでも単色メイクが楽しめてしまうので忙しい朝の支度の味方です! これを塗ったまぶたにアイラインをスッと引き、マスカラを塗ればあっという間に華やかな目もとが完成。まさかあわただしくアイメイクをしたなんて想像させない、
華やかれレディの目もとが手に入ってしまうのです!
ああ! 素晴らしい!
しかも朝つけても夕方までラメがしっかりとまぶたに残ってくれている優秀さ! 2024年のベスコスといわず、時間のないときのお助けコスメとして
未来永劫添い遂げたいほど好きなアイシャドウになりました。
松井玲奈が選ぶ2024年べスコス【まつげ美容液編】
さて、きらめくまぶたが完成したら、今度は繊細なまつげが必要です。
繊細なまつげを作りながらまつ育できてしまう商品があったらどうでしょうか? 私は欲しいです!
そしてありました! それが
COSNORI「アイラッシュティンティングセラム」です。
もともと愛用していたCOSNORIのまつげ美容液にデイリー用があると知り使ってみたこちらの商品。マスカラ液はさらりとして、スッときれいで繊細なまつげを作ってくれます。
とにかくまつげを盛りたい! という人には向いていない商品ですが、
サラッとしたまつげが好きな人にはぜひ! とおすすめしたいです。
美容液に半透明のブラックジェルが入っているので、まつげに栄養を与えながらマスカラまで完了できます。
夜用の美容液と併用して使いはじめていたら、
つけまつげの影響で切れたり抜けてしまった私のまつげが復活。さらに、まつげパーマのサロンで
「下まつげがあまりにもないので下にパーマをするのはむずかしいですね」と断られた
私の枯れ地の下まつげ。なんと美容液を使いはじめたら伸びてきて存在感を表しはじめたのです!
サロンのお姉さんにも
「このまま頑張れば下まつげパーマも夢じゃないですね!」とおほめの言葉をいただきました。
効果がしっかりあるのに、お値段もお財布にやさしい。人にまつげ美容液のおすすめをきかれてもないのに、今ではこちらの商品をおすすめして回っている私です。
松井玲奈が選ぶ2024年べスコス【チーク編】
お次はチーク。今年いちばん使ったのは
フジコ「
水彩チーク(01 マイスイートピンク)」。
アプリケーターから取り出したリキッドチークをほおにポンポンとのせてなじませるだけで、内側から色づいたじゅわっとしたチークメイクが完成します。
パウダーチークをつける前の下地として使ってもいいですし、これ一本でもじゅうぶんナチュラルな発色で血色感を足してくれるので手放せませんでした。リキッドも水分感がしっかりとあり、肌になじませた後は自然なツヤ感を出してくれるのもお気に入りポイントでした。
松井玲奈が選ぶ2024年べスコス【リップ編(ケア・ルージュ)】
最後はリップを2本ご紹介。1つ目は保湿リップといえばのラネージュ。ジャーに入っているリップスリーピングマスクを使ったことがあるもかたも多いのではないでしょうか? 寝る前にラネージュのリップマスクをつけて寝れば、
翌朝にはぷるんとうるおった唇が手に入るすぐれもの。
しかし、ジャータイプがゆえにスパチュラを使わないといけなかったり、そもそも
スパチュラを使うなんてことができない私のような人間は、自分しか使わないからとジャーからリップを指ですくい取り塗っていました。するとリップをとった指がベタつく。ティッシュで拭けばいいですが、この形は出先で使うには少々不便で、私にとってデイリー使いがなかなかむずかしいものでした。
しかし、今年ラネージュから出た
リップグロウィバームはそのわずらわしさをすべて解消してくれる素晴らしい商品!
なんと
チューブ型ポケットサイズの日中用リップが販売されたのです! これで出先でも保湿されたぷるぷるのうるおった唇を保てる! と大歓喜。
チューブをキュッと押せばバームがアプリケーターの先から出てくるしくみなので、手を汚すことなくリップが塗れます。冬場は特に乾燥大敵なので、
必ずポーチにしのばせているデイリーリップになりました。
私の唇は今、ラネージュに守られています。
ありがとう。ありがとう。
そして最後は前回もご紹介した
エレガンスの
「ルージュ クラジュール 08」。
ちょっぴりオレンジの入った
イエベ春の私にぴったりのリップカラーです。
これを使いはじめてから、
顔に多幸感が誕生し、鏡を見るたび自然と口角が上がってしまう。
幸せそうな顔はリップ一本から作ることができるのねと、今ではお守りのように持ち歩いています。自分に似合うリップカラーが一本あるだけで日常がパッと華やぐ。
来年はデパコスカウンターでも新たなコスメに出会うべく、
コスメカウンターに臆さずに美容部員さんに相談できる人間になりたいものです。コスメは、手の甲ではなく実際に顔にのせないとその効果はわかりませんからね!
というわけで、私が今年出会えてよかったコスメたちのご紹介でした。
ぜひ皆さんのベスコスも教えていただきたいです。
さて、来年もこんないいものありましたよと皆さんにシェアできるよう、今以上に積極的に美容の道を突き進んでいきたいと思います。めざすは
「松井さん、最近幸せそうな顔してるよね」、こう言ってもらえることです!
それでは皆さん、冬の寒さに負けず自分の好きなコスメでメイクを楽しみましょう。
今月のアイテム
今回ご紹介したアイテムの詳細はこちら!
PROFILE
松井玲奈(まつい・れな)愛知県出身。2008年デビュー。19年に初の単行本『カモフラージュ』(集英社)を刊行し、小説家としても活躍中。24年4月、2冊目のエッセイ集『私だけの水槽』(朝日新聞出版)を刊行するなど、文筆家としても人気に。連続テレビ小説「おむすび」(NHK)に出演。10月3日より毎週木曜日23:59〜放送の『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2』(読売テレビ・日本テレビ系)に出演。