さまざまなジャンルで活躍している「あの人」にフィーチャー。今、向き合っていることや日々の暮らしなどについて語っていただきます。 インタビューの記事はこちらもチェック
2023.06.06
安藤サクラさん「子どもには、子どもの世界がある。娘の世界をくずさないことは気をつけてます」
たにはら しょうすけ/1972年、神奈川県生まれ。95年、映画「花より男子」で俳優デビュー。以後、ドラマ、映画、舞台、CMなどに多数出演。近年は「めざまし8」「パネルクイズ アタック25 Next」「うたコン」「偉人の年収 How much?」などテレビ番組の司会やナレーションで活躍。2013年から10年以上出演している「きょうの料理」や「めざまし8」内のコーナー〈谷原章介のテイバン+〉では、料理の腕前も披露し話題となっている。 公式HP
日々の晩ごはん作りは
心を整える大切な時間。
仕事のモヤモヤを
リセットするのに最適です。
月曜から金曜までレギュラー出演している朝の情報番組「めざまし8」をはじめ、近年はMCとしてもひっぱりだこの谷原章介さん。
「朝の帯番組は、これまで積み重ねてきたMCとしての経験をすべて注ぎ込む、集大成のような仕事だと覚悟してお引き受けしました。もう少し芝居の仕事も増やせたらいいのですが、次のステージに進むためにも、今は話す仕事に集中するときかなと思っています」
また、ときにセンシティブな題材を扱うドキュメンタリー番組のナレーションも、谷原さんが大切にしている〈話す〉仕事です。
「ナレーションでは、一言一句、台本どおりの正確さと繊細さが求められますが、ただ上手に話せばいいというわけではありません。視聴者と映像作品の間に立ち、作品と調和しながらも肩入れしすぎず、言葉を届けるのが仕事です。主役はあくまで取材対象と視聴者。その感情の動きに干渉しすぎないよう、どんなトーン、角度から話せば腑に落ちるのか、つねに考えています」
そんな多忙な谷原さんには「3世代10人家族のお父さん」という顔も。日々の晩ごはん作りはおもに谷原さんの担当。その腕前を生かした『谷原家のいつもの晩ごはん』は、まさに実用的な一冊です。
「仕事が立て込んで料理ができない日もありますが、毎日料理すること自体は、苦じゃありません。むしろ心を整えるための大切な時間です。『あのシーン、もっとこうすればよかった』とか、『今日の生放送、いい言葉が出てこなかったな』といったモヤモヤを抱えて帰ってきても、キッチンでひたすら手を動かしていると、いつの間にか料理に集中し、モヤモヤはどこかに行ってしまう。でき上がった料理を『おいしい』と喜んでもらえたら最高ですが、イマイチでもイマイチなりのリアクションが返ってくる。それですっきり、ひと区切りつくのが、精神衛生上、とてもいいなと思います。
うちはにぎやかな大家族ですが、親が老い、子どもが成長すれば、家族みんなで食事をする機会も減るでしょう。だからこそ今は、いっしょに食卓を囲み、同じ料理を分かち合う時間を大切にしたい。それが少しでも家族の記憶に残ってくれたら、僕は幸せです」
東京・台東区の老舗製麺所で作られている餃子の皮。「業務用がメインですが、直接工場に行けば小売りしてくれます。僕の好みは食べごたえのある〈厚め〉。しっとり・モチモチしていて、焼けばカリッと香ばしい。もう普通の皮には戻れません」。
芸能界きっての料理上手として知られる、谷原さん待望のレシピ本。テーマは、世代も好みも異なる10人家族のために毎晩繰り返し作ってたどり着いた「究極の定番ごはん」。各レシピにリアルで温かなエピソードが添えられ、読んでいるだけでおなかがすいてきます。
(『オレンジページ』2023年6月17日号より)
撮影/天日恵美子 取材・文/伊藤由起 スタイリング/澤田美幸 ヘア&メイク/川端富生(OUSIA)
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