半端に余った野菜や、冷蔵庫で忘れられた夕飯の残り。いつの間にかいたんでしまい、罪悪感を抱きながら捨てていませんか? 冷蔵庫収納研究家の福田かずみさんは、「冷蔵庫の収納を見直すと、フードロスの8割は減らせる」と言います。
冷蔵庫はたとえていうなら、仕切りのない大きな箱。なんとなく食品を詰め込むと、入れたことを忘れたり、何から使えばいいのかわからなくなったり……結局使い切る前にいたんでしまう。そうならないためには、
「冷蔵庫収納の5つのルールを守ることが大切」と福田さん。
冷蔵庫収納の5つのルール
【1】定番品は定位置にを決めてトレーに置く
ヨーグルトや納豆など、繰り返し買い足す定番品の置き場所を固定すると、どこに何があるのかわかりやすくなります。「そのまま置くのではなく、100均などのトレーに入れるのがベター」。食べきってトレーの中がからになっても、トレーを片づけたりせず、定位置に置いたままにするのが鉄則です。
【2】フリースペースもつくっておく
鍋ごと保存したいときや、急ないただきものがあるときにも、置き場所に困らず気持ちにも余裕が生まれます。
【3】賞味期限の長いものを上の段に置く
何から先に使えばよいか、見える化することが重要。目がいきとどかない冷蔵庫の上段には消費期限の長いものをおき、目線より下の段に期限の短いものを置くと、自然と早く使ったほうがいいものに目が行くようになります。上の段のものも期限が迫ってきたら、目線より下の段に移動を。
【4】開封日を見えるところに貼る
賞味期限や消費期限が見えづらい調味料などには、マスキングテープなどに開封日を書いて貼り付けを。外袋やボトルの目立つ場所に貼るのがポイント。
【5】使いかけ食材エリアをつくる

トレーにまとめて、目に入りやすい低い段を定位置に。扉を開けると真っ先に視界に入り、ここにあるものから献立を考えよう、という意識が働きます。
ただし、これらはあくまで福田さん流のルール。「もちろん、その家庭に合ったルールに変えてOK。大事なのは、食品が循環していくしくみを、無理なく継続できるようにすること。どれか1つでも今日からトライして、みなさん流のフードロス削減ルールをつくってみてくださいね」。
教えてくれたのは……
冷蔵庫収納研究家・福田かずみさん