作り方を写真でチェックシュウマイは〈円柱形〉に作るものと思っていませんか?
今回紹介するのは、
〈たわら形〉にぎゅっと握るだけの気楽なシュウマイ。たっぷりの玉ねぎを使っているのに、ふわっふわの軽い食べごこちなのは、たねに空気を含ませるように混ぜているから。
教えてくれた人気料理家・渡辺康啓さん流のポイントも見逃さないで。
『たわらシュウマイ』のレシピ
材料(2人分)
豚ひき肉……200g
玉ねぎ……200g
片栗粉……大さじ2
ねぎのみじん切り……40g
しょうがのみじん切り……15g
塩……小さじ1/2
〈下味〉
しょうゆ……小さじ1
ごま油……小さじ1/2
みりん……小さじ1
シュウマイの皮……20枚
酢……適宜
しょうゆ……適宜
練り辛子……適宜
作り方
(1)玉ねぎは1cm四方に切り、片栗粉を表面にまぶしておく。
(2)ボールにひき肉とねぎ、しょうが、塩を入れて、粘りが出るまでしっかりと練り混ぜて肉だねを作る。

(3)肉だねに下味の材料を加えてよく混ぜ合わせたら、広げるように敷きつめる。その上に(1)をのせ、スケッパーやへらでさっくりと、空気を含ませるようにして全体を混ぜ合わせる。
ポイントひき肉と同量の玉ねぎを使っているのに、ふわっふわの軽い食べごこち。エアリーな食べごこちをめざして心がけることは、
たねに<空気を含ませる>こと。肉だねに玉ねぎを混ぜ込むときは手を使わず、
スケッパー(お菓子やパン作りで使うこねる道具)やへらを使って空気を含ませるイメージで混ぜます。さらに皮にたねをのせるときも、空気を抜かないようにやさしく包みます。

(4)バットに(3)を広げて20等分にする。シュウマイの皮を手にとり、たねをのせたら両端を起こしてかるく握り、たわら形に成形する。同様にして20個作る。

(5)せいろ、もしくは蒸し器に、オーブン用シートを敷き、くっつかないようにシュウマイを並べる。鍋にたっぷりの湯を沸かし、せいろをのせてふたをし、強火にかける。蒸気が上がったら10分ほど蒸す。
(6)器に盛り、酢じょうゆや辛子をつけていただく。
見た目もかわいい、たわらシュウマイ。
生しいたけに酒をふりかけてなじませてから、シュウマイといっしょに10分蒸すと副菜のもう一品に。そのほかブロッコリーやカリフラワーもおすすめです。
教えてくれたのは……
渡辺康啓さん
料理家。シンプルなレシピで作る料理が評判を呼び、イタリア料理を中心とした料理教室を東京、大阪、兵庫、三重、福岡の5つの拠点で定期的に行っている。6年間の福岡暮らしを経て、2021年から東京へ戻り、雑誌や書籍などで活躍。著書に『毎日食べる。家で、ひとりで。』(アノニマ・スタジオ)ほか、YouTube「せせチャンネル」も人気。