「鬼滅の刃」(我妻善逸役)や「進撃の巨人シリーズ」(コニー・スプリンガー役)など、数々の大ヒットアニメでメインキャラを演じてきた大人気声優・下野紘さん。
オレンジページnetでは、8月10日より、差し入れや楽屋のお弁当などをのぞくことができる連載、下野紘の『
現場メシお届けします。』がスタート!
連載を記念したインタビュー前編では、声優になったきっかけや〈気合メシ〉について語ってくださった下野さん。
後編では、食にまつわるお話をたっぷりお聞きしました。
>>前編はこちら
芸能界屈指のから揚げ好き
ーー料理好きと伺いましたが、初めて料理をしたのはいつですか? 両親が共働きだったんで、
子どものころからですね。
当時はまだ完全週休2日制じゃなかったので、土曜日のお昼ごはん問題、っていうのがあって。小学校の高学年になると、妹2人のために僕が作っていました。
最初はホットプレートで焼きそばを作るとかそのくらいでしたが「
料理ができると、自分が食べたいものを食べられるんだ!」って、目覚めましたね。
どんどん料理が好きになり、料理本を見て作るようにもなって……。高校生になると、
カレーとか肉だんごスープとか、家族の夕飯を作ったりもしてました!
ーー妹さんたち、お兄ちゃんに作ってもらってうれしかったのでは……。う~ん、妹たちからお礼を言われた覚えがない……(笑)。僕が忘れているだけかもしれませんが。とくに喜びもせず、文句も言わず、妹2人は当たり前のように食べていた気がします。
そもそも食べることにかけては、家族の中で僕がいちばん熱心だったらしいんです。母に「
朝ごはん食べてすぐに“今日の夕飯何?”ってきいてから出かける子だった」って言われたことがあります。
僕が「今夜はハンバーグね」とか「から揚げにして」とかリクエストするので「あなたのひと言でメニューが決まってた」って。
ーーそれはかなりの食いしん坊ですね。日本唐揚協会から11年連続「ベストカラアゲニスト」に選ばれていますが、から揚げ好きになった原点は?
やっぱり
実家のから揚げですね!
遠足、運動会とか、事あるごとに母が作ってくれていたんで。お正月にも、おせちだけじゃなく、から揚げも食べていました。いまでも実家に帰ると「から揚げ用意しておいたわ」って言ってくれます。
母にレシピを教わってからは自分でも作りますし、ころもの配合や味つけをアレンジして楽しんでいます。実家のから揚げの味つけは、にんにく、しょうが、ごま油、酒、しょうゆを使っているんですが、僕は
パプリカパウダーを加えてみたり。
ちなみにパプリカパウダーは気に入ったので、何回もやっています!
ーーから揚げに次ぐような、いまハマっている食べ物はありますか?ハマっている、というわけではないんですが、今年は
そうめんの夏になりそうなんです!
自分で買った直後に、贈り物でもいただいて、いま家にけっこうな量のそうめんが(笑)。
サラダ風にしたり、冷麺風にしたり、いろんな食べ方で楽しみたいと思っています。
あ! 最近ハマってるといえば、鯛のお刺し身をごまドレッシングと中華ドレッシングを混ぜたたれにつけて、ご飯にのっけてどんぶりにして食べる、っていうのをけっこうやっています。
ーーちょっとカルパッチョ風? 下野さんの創作メニューですか。
そうですね。鯛のお刺し身をちょっと違う食べ方にしたいな、って思ったときに九州にごまさばってあったよなぁ、って思い出して。
九州でイベントをやったあと、打ち上げの飲み屋さんで食べたごまさばが「甘い味なのに魚に合うなぁ」と印象的で、その記憶から思いついた食べ方です。やってみたら、簡単だし、早いし、おいしかったんです。