
2017.02.09
「老後に向けて、そろそろモノを買い控えてもいい年代のはずなのに、正直、買い物が好き」という岸本さん。
40代では、食器をよく買っていたそうですが、数が増え、「こんなに持っていても使いきれない」と気づいたときに、食器への欲求はストップしたそう。
最近、買っているのは身につけるもの。年齢を重ねて、趣味や着心地などについての好みが定まっているとしても、クローゼットにも新陳代謝が必要なのか、買い物は減らないとか。
岸本さんの買い物のメインは、通販。
「通販って、サイトも商品もありすぎて、何を買えばいいかわからないと思う人もいると思いますが、検索ワード次第では、欲しいものにいち早くたどり着きます」(岸本さん)。
その必勝検索ワードというべき言葉が、「大人の」というフレーズ。
たとえば、レギンスを買いたいとき、「レギンス」と入れただけでは大量に表示されるかもしれませんが、「レギンス」に加えて、「大人の」さらには「40代から」と入れると、表示件数はとたんに絞られ、目的の商品に近づけるそう。下着なら、検索ワードに、「股上深め」とか「カップ厚め」などの言葉を入れることも。
「すでに、自分がよく買うものの共通項、必要とする特性を熟知した年代だからこそのスキルかもしれませんね」(岸本さん)。
通販は、賢く利用すれば、持ち帰る労力も省けますし、自分がほしいサイズや色の在庫もわりとあって、暮らしの味方になってくれるのですね。
「こういうものなら、たぶんあのサイトで探せばある、というふうに使いこなせるようになると、買い物がますます面白くなりますよ」(岸本さん)。
イラスト/丹下京子 文/編集部・沼田
(『続々 ちょっと早めの老い支度』(オレンジページ刊)より)
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