ドクター直伝の「痛くない鼻うがい」はこちらそろそろ本格的な花粉シーズン到来!
今年の花粉飛散量は北海道を除いて昨年よりも多く、関東などでは2倍以上という予測も!
薬を服用していても安心はできません。
そこで、JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長の石井正則先生おすすめのセルフケアをご紹介。
家にあるものでできるケア方法は必見です。
蒸しタオルを1分鼻に当てる
血流がよくなり鼻づまり解消
鼻づまりは、鼻の粘膜がうっ血して膨張し、空気の通り道をふさぐことで起こります。鼻の上部に蒸しタオルなどを1分ほど当てて温めると、血行がよくなり鼻づまりがラクになります。蒸しタオルは、タオルを水でぬらしてかるく絞り、ラップに包んで、電子レンジ
で約30秒加熱。やけどをしないように手でさわれる温度になってから鼻に当てます。レンジで温めて使う市販のアイマスクでも代用可能。
わきの下にペットボトルをはさんで30秒圧迫
つまった鼻の通りが改善!
わきの下を通る交感神経は、それぞれ反対側の鼻とつながっています。右の鼻がつまったときは、左のわきの下に液体の入った500㎖のペットボトルをはさんで30秒強く圧迫して。交感神経が刺激され、鼻の血管が収縮。一時的に鼻腔が広がり、右の鼻の通りがよくなります。コツはしっかりわきを締めて皮膚に圧をかけること。両方の鼻がつまったときは左右同時にはさんで行ってもOK。
目のかゆみや充血は冷タオルで冷やすのが正解!
目の表面に花粉がつき結膜が炎症を起こすと、目のかゆみや充血といった症状が出ます。氷水で冷やして堅く絞ったタオルやハンカチを使い、目を閉じてまぶたを30秒ほど冷やすと、目もとがすっきりして症状がやわらぎます。目をこすると、かゆみのもとになる物質が放出されて症状がひどくなるのでやめましょう。
教えてくれたのは……
石井正則先生
JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。医学博士。耳鳴りやめまいなどの神経耳科の専門医。自律神経やヨガ、東洋医学にも精通しており、著書多数。
(
『オレンジページ』2023年3月2日号より)
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