
2022.12.03
「家族がくつろぐリビング・ダイニングは、物が集まりやすい場所。常に最短ルートを模索し、片づけをラクにしています」と本多さん。
子どもが遊ぶおもちゃは、移動がスムーズなキャスターつきのボックスを利用し、何度もしまいに行かずにすむように。ダイニングで使うこまごましたものも、近くの壁面や手が届く椅子に収納しています。
そして最大の特徴は、リノベーションでリビングから近い場所に確保された家族4人のファミリークローゼット。朝の着替えはもちろん、取り込んだ洗濯物を戻すのもラクになり、ソファなどへのちょい置きがなくなりました。
・リビングですぐ着替えさせられる〈地続きクローゼット〉
クローゼットをリビングの近くに設け、子どもの服をパッと用意できるように。入り口は布カーテンにし、両手がふさがっていても、出入りしやすくしています。洋服は基本ハンガー収納で、これまた取り出しがラク。
・肌着・パジャマ類は浴室の近くに収納入浴後に身に着ける肌着やパジャマは、浴室の通路に収納し、クローゼットにとりに行きません。すぐそばには洗濯乾燥機もあるので、洗濯物を収納するときも便利。
・大ざっぱにしまえるシステムで家族を巻き込んで片づけおもちゃは子どもといっしょに片づけられるよう、簡単なしくみに。ブロックやフィギュアなどざっくり分類し、ふたなしのボックスに放り込むだけ。キャスターつきで収納を移動させれば、おもちゃを運ぶ手間いらず。
小さなおもちゃは種類別に分類してボックスへ。前面にはポケット式のシールを貼り、中身を写した写真を入れています。「写真ならパッと見るだけでわかり、戻すのに迷いません」。
なんとなく気乗りしないな、無理をしているな……と思ったら、知らず知らずのうちに移動や片づけのストレスが溜まってしまっているのかも。使いやすい収納導線になるよう、家具の配置から見直してみてはいかがでしょうか。
教えてくれたのは……
本多さおりさんラクで快適な暮らしのしくみづくりを模索しつづける整理収納コンサルタント。収納のお悩み相談会のほか、雑誌や書籍で活躍。
(『オレンジページ』2021年9月17日号より)
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監修/本多さおり 撮影/砂原 文 取材・文/おさめ ますよ、編集部・鈴木
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