梅雨どきに頭痛やだるさなど、不調を感じる人は意外と多いですよね。
医学博士であり、天気痛ドクターの佐藤純先生によると、「
梅雨は天気の変化=気圧が変わりやすい」のが理由として考えられるそう。
気圧の変化に体がうまく対応できないと、頭痛やだるさにつながることになり、こういった不調は「天気痛」と呼ばれています。

この不調を解消するカギは「耳です」と、佐藤先生。
耳の奥には内耳(イラスト水色の部分)という気圧を感じるセンサーがあり、
内耳が敏感な人は気圧の変化にも敏感な傾向があり、梅雨どきに不調が出やすくなるとのこと。
そこで教えてもらったのが、内耳を整える「
くるくる耳マッサージ」です。
なんと約30秒でできる簡単さ! 不調があるときはもちろん、毎日3回・朝昼晩に行うことで、不調を予防できるのだとか。ではさっそくやってみましょう。
くるくる耳マッサージのやり方※どれも5秒ずつ行う
【1】両耳の上をつまみ、上にひっぱる親指と人さし指で両耳の上部をつまみ、上に5秒間ひっぱります。
【2】両耳の横をつまみ、横にひっぱる親指と人さし指で両耳の真ん中の端をつまみ、横に5秒間ひっぱります。
【3】両耳たぶの下をつまみ、下にひっぱる親指と人さし指で両耳たぶの下部をかるくつまみ、下に5秒間ひっぱります。
【4】両耳の横をつまみ、横にひっぱりながら回す親指と人さし指で両耳の真ん中の端をつまみ、横にひっぱりながら、円を描くように後ろに5回まわします。
【5】手で両耳を真ん中から折り曲げる親指と人さし指を両耳の上下のつけ根に当てます。指で耳をはさみながら、手で耳を包むようにして真ん中から折り曲げます。指先は耳のつけ根にピタッと当てて、そのまま5秒間キープ。耳は痛くない程度に折り曲げればOK。
【6】手のひらで耳全体をおおい、円を描くように回す両手のひらで両耳全体をピタッとおおい、円を描くように後ろに5回まわします。耳の奥まで温める気持ちで、手のひらを耳に密着させるとより効果的。
いかがでしたか? 「痛気持ちいい強さでマッサージする」のがポイントだそう。効果を高めるために力を入れすぎるのはNGですよ。
このマッサージを行えば、もう気圧の変化はこわくありません♪ 天気によって、だるさや頭痛を感じている人は、ぜひつづけてみてくださいね。
(
『オレンジページ』2021年6月17日号より)