一口食べれば滋味深いおいしさが体に染み渡る、
「焼きなすのだしびたし」。
シンプルだからこそ、なすの焼き加減ひとつ、だしの調味ひとつで仕上がりが変わるメニューです。
目指すのは
輝くばかりに美しい翡翠色のなす! ということで、作りやすいシンプルなレシピが人気の料理家・瀬尾幸子さんに、そのコツを伺いました。
教えてくれたのは……瀬尾幸子さん
料理研究家。だれでも手軽に作れ、食べ飽きない「ふだんのおかず」が得意。
●まずは『まるごと焼きなす』をマスター
なすが水っぽくなるのを防ぐため、焼いたあとは水にとらない人も多いのでは?
瀬尾さんいわく、
「じつは焼きなすって、氷水につけていいんです」。あくまで「さっと1、2秒」がポイントで、
断然むきやすくなり、きれいな翡翠色をキープできるそう!
【材料(8個分)と作り方】
(1)強火でガンガン!コンロ※に焼き網をのせ、なす4個をのせて強火にかける。そのままさわらず4~5分焼く。
※強火で焼きつづけると安全装置が働き、火が消える場合も。その場合はカセットコンロがおすすめ。
(2)ぷしゅーっとへこむくらい皮が焦げたら、トングで向きを変える。皮全体が焦げ、箸で押すと身が柔らかくへこむくらいまで焼く(10~15分が目安)。
(3)氷水に1、2秒ざぶん!なすを取り出し(あいた網に新しいなす4個をのせる)、氷水にさっと1、2秒つけて表面の粗熱を取る。なすのへたを切り落とす。
(4)すーっとむける指でつまむようにして皮をむく。熱くなったら、また一瞬氷水につけ、さましながらむいて。残りも同様に焼き、皮をむく。
【保存の目安】
保存容器に入れ、冷蔵で3日。なすから出る水けに浸した状態でOK。
●焼きなすができたら『だしびたし』で楽しんで
【材料(2人分)と作り方】
水だし(水1カップに昆布〈2×2cm〉1枚を入れたもの)を小鍋に入れ、中火で煮立てる。削り節3gを加えて火を止め、3分ほどおく。ペーパータオルを敷いたざるでこし、塩小さじ1/3、しょうゆ小さじ1/2を加える。焼きなす4個分を手で裂いて浸す。しょうがのすりおろし適宜をのせる。
焼きなすは、そのまましょうゆでいただいたり、みそ汁の具にしたり、割いてサラダに加えたりしてもOK!
なすのみずみずしさや甘み、香ばしい風味をぜひ堪能してください。
(
2022オレンジページCooking夏 「絶対おいしく! 夏野菜」より)
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