多くの人が年末の大そうじで「やっちゃいたい!」と口をそろえるのが、
浴室のカビそうじ。頑固な黒ずみになってしまうと、取り除くのも一苦労ですよね……。
じつは、浴室の天井や換気扇がカビの温床となり、床にカビ胞子が落ちて、浴室全体に影響してしまっていることも(恐ろしい……)。

そこで、
自身の名を冠した洗剤もある、汚れ落としのプロ・茂木和哉さんに、浴室のカビを取り除くだけでなく、予防までできるそうじ方法を教えてもらいました。
茂木さんによると、「
塩素系漂白剤」を上手に使うことで、天井、換気扇、床、全部まとめてできちゃうのだとか。詳しいやり方はこちら!
【天井&換気扇のそうじ】天井や換気扇は、大量の蒸気が湯舟から立ちのぼる場所。ほこりや汚れがあると、カビの増殖につながり、そこから浴室全体にカビ胞子が撒かれてしまいます。
ここは、塩素系漂白剤を薄めた洗浄液をクロスにつけて、拭きそうじするのが効果的!
〈用意するもの〉
・塩素系漂白剤(液体)
・洗面器、またはバケツ
・マイクロファイバークロス

【1】
洗面器に水100㎖を入れ、塩素系漂白剤1㎖を加えて薄める。マイクロファイバークロスを浸して堅く絞り、天井に塗って除菌する。手が届かないときは、フローリングワイパーにクロスをつけて塗る。
※垂れて顔や体にかからないように、注意して行う。

【2】
換気扇も同様に、薄めた漂白剤を浸して堅く絞ったクロスで拭く。換気扇が取り外せる場合は、はずして拭く。
【床のそうじ】床がタイルだと、目地にカビが入り込んでしまい取り除きにくくなります。そこで、手を使って、目地までまんべんなく塗り広げて密着させます。しっかり泡立てるのがポイント!
〈用意するもの〉
・塩素系漂白剤(スプレータイプ)
・スポンジ

面積が広いタイルの目地には、塩素系漂白剤をスポンジに吹きかけて泡立ててから、ゴム手袋を着用した手で泡をとり、目地全体に塗り広げて密着させる。15分おき、シャワーでしっかりと洗い流す。
※注意※塩素系漂白剤を使用する際は、ゴム手袋とマスクを必ず装着し、充分な換気のもとで行い、絶対に皮膚に触れたり吸い込んだりしないようにご注意ください。ゴーグルやメガネの着用もおすすめします。これで、浴室全体のカビ対策はばっちり!
天井や換気扇にほこりがたまると、湿気が逃げにくくなりカビの増殖を早めることにもなります。ぜひ、ひとワザ効いた「塩素系漂白剤」使いで、きれいな浴室で年始を迎えましょう~。
教えてくれたのは……茂木和哉さん
業務用洗剤の販売会社や洗浄剤メーカーに勤務後、起業。自身で開発したオリジナル洗剤「茂木和哉」が大ヒット商品に。YouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」やインスタグラム(@motegikazuya)でも洗剤使いの達人としてそうじ術を公開し、人気を集めている。