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【編集マツコの、週末には映画を。Vol.104】『約束の宇宙』

2021.04.16


こんにちは。ふだんは雑誌『オレンジページ』で料理ページを担当している編集マツコです。料理雑誌や料理教室の業界は女性が多いので、職場で「男子は自分だけ」の状況も珍しくありません。こういう業界にいると気づきにくいのですが、男性が多い職場で女性が働くのはまだまだ大変なようです。
『約束の宇宙』は、人類の夢を託された宇宙飛行士のお話。タイトルから壮大なストーリーをイメージしてしまいますが、描かれているのは、大切な娘との関係で悩む一人の女性の人生でした。


女医とか女性議員とか。何となく言ってしまいますが、「基本は男性の世界です」ということなんですよね。女性宇宙飛行士のサラ(エヴァ・グリーン)は、欠員が出たことで1年間の国際宇宙ステーション滞在プログラムのメンバーに。飛び上がりたいほど嬉しい気持ちと同じくらい、一人娘のステラ(ゼリー・ブーラン・レメル)と離れ離れになることが気がかりでなりません。同僚たちが子どもを妻に託し、安心して任務に集中できるのに対し、ひとり親のサラは、学習障害のあるステラを離婚した夫に任せられるのか、自分のいない間に何かあったら……と心配が尽きません。訓練と子育ての間で板ばさみになり、少しずつ精神バランスを崩してしまうのです。


過酷なトレーニングが必要とされる宇宙飛行士の世界は、男性優位の社会。少しでも弱さを見せれば「これだから女は」と思われてしまう。実際、宇宙飛行士は体力が求められるから仕方ないとして、男性が多い組織で女性が認められるには「男性並みに働く」しかないんですよね。そもそも、そのやり方だけが正しいの?という議論がされることはなく。
ものすごくダイレクトな差別はないものの、妙に特別扱いされることへのや違和感や、一瞬たりとも気を抜けないサラの緊張感が伝わってくるのです。宇宙という大きな世界と対峙しながら、家族という日常に悩むこと。それは人として普通のことなのだと、この映画を見ると感じます。


宇宙飛行士は出発前に子どもに手紙を書くそう。ある意味それは遺書のようにも感じられ、宇宙に行くってそういうことなんですね。誰もが共感する家族のストーリーであり、努力した人しかたどり着けない世界を覗き見る楽しさもある作品です。

「約束の宇宙」 4月16日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
配給:ツイン
©Carole BETHUEL ⒸDHARAMSALA & DARIUS FILMS

【編集マツコの 週末には、映画を。】
年間150本以上を観賞する映画好きの料理編集者が、おすすめの映画を毎週1本紹介します。

文/編集部・小松正和

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