2021.02.14
◆腸の中は発酵タンク!? 腸内細菌が作る「代謝物質」が重要
私たちが口から食べた物は胃で消化され、小腸で栄養分が吸収されます。そして、残った食物繊維などが大腸へと運ばれ、腸内細菌がそれ分解し、違う成分に作り替えています。
「腸内細菌が注目されがちですが、実は最も健康に重要なのは、この腸内細菌が作り出す成分(代謝物質)です」と福田先生。
腸の中は、いわば発酵タンクのようなもの。腸内細菌が作りだした成分は、良いものも悪いものも、腸から吸収されて血流にのり、全身を巡ります。
バランスの良い食生活を送っていれば、食物繊維やオリゴ糖を好物とする腸内細菌が体に良い成分を作り出し、元気な毎日を過ごすことが可能に。
一方、食生活が乱れていると、たんぱく質や脂肪を好物とする腸内細菌が体に悪い成分を作り出し、生活習慣病や大腸がんなどの病気を招くことがわかっています。
腸内で体によい成分が作られるためには、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維が欠かせません。
ぜひ、大麦やもち麦などの穀類、モロヘイヤ、おくらなどのネバネバ食材、豆やいも類など、水溶性食物繊維たっぷりの食材を食べるようにしてくださいね!
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