
2019.04.09
4月の2週目、そろそろ新生活の疲れが出てくる頃ではないでしょうか。ストレスや疲労がたまると、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが不足してしまうことはご存知ですか?
医学博士の有田秀穂先生によると、セロトニンは「神経伝達物質」の一つで、脳全体に分泌されて神経細胞を活性化させる働きをしているそう。
そのため、セロトニンが不足するとイライラや体のだるさなどの不調を感じがちに。
逆に、充分に分泌されれば脳がイキイキとして心と体が元気になるため、通称「幸せホルモン」といわれているわけです。
なんと、そのセロトニンの分泌は、とある呼吸法で増やすことができるんです。
その名も「丹田呼吸法」!
「丹田呼吸法」のやり方
1 いすに座って背すじを伸ばし、左手を丹田(おへその下に手のひらを横にして当てた小指のあたり)の位置に、右手をおへその2cmほど上に当て3秒息を吸う。
2 右手の小指あたりをくぼめるように少し前かがみになり、丹田を意識しながら5秒息を吐ききる。
3 吸う→吐くを6回繰り返したら、左右の手を置き換え、また6回繰り返す。
セロトニン分泌のためには、「息を吐く」ことを意識した呼吸を行うのがポイントなのですが、丹田呼吸法はそれを効率的に行えるのです。
このほか、日常のなかで呼吸を意識することによっても、セロトニン神経が活性化します。
たとえば、窓拭きや部屋のぞうきんがけなどをするとき、「ハッ・ハッ・ハッ・スー」の呼吸リズム(ハッで息を吐いて、スーで吸う)で行うと、家事をしながらセロトニンを増やせて一石二鳥。
気付いたときに行って、心も体も元気に保ちましょう!
監修/有田秀穂 イラスト/霜田あゆみ 文/編集部・木村
(『オレンジページ』2019年4月17日号より)
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